2050年の電気はどうするの
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2020/12/04 第599号
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【 2050年の電気はどうするの 】
こんにちは。住環境アドバイザーのMadayoです。
菅総理が、先月開かれた国会の所信表明演説で、具体例が示されないままでしたが2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにすると宣言しました。既に欧州では日本に先んじて宣言が行われており、お隣の中国もほぼ同時に2060年までにゼロを目指すと宣言をしています。
みなさん、そのころの生活を想像できますか?ちなみに、今私たちが普通に使っている車はガソリンで走っています。化石燃料で走っていますからこの種の車は走れなくなります。また今普通に使っている電気のほとんどが石炭や天然ガスを燃やした熱を利用して発電していますので、ほとんどの電気が使えなくなります。ああ使えないんだあというのでは生活が成り立ちません(当たり前ですが)、当然ながら、2050年という目標年を目指して化石燃料に変わるエネルギーを検討することになります。
では、原子力に一本化する?東北の地震以来、原子力は極めて使い難い発電装置と化しました。ましてや原子力エネルギーを使い終わった後に残る核廃棄物は、簡単には捨てられません。何万年もどこかに貯めて保管し続けなければなりません。外国でどうぞと言ってくれる国などありませんので我が国のどこかで保管しなければなりません。この地震が頻繁に発生する国土のどこに何万年も安心して保管し続けることができる場所があるでしょうか?プルトニウムの問題も解決できていません。どうするんでしょう。
という疑問はこれくらいにしておいて、やはりこれからのエネルギーは自然の力に頼って安心安全な方法でエネルギーを利用することになるでしょう。また、そうせざるを得ないと思うのです。太陽光、風などが主流で、地熱や水力(ダムなど)もありますが、しかし自然の力は気まぐれです。私たちが思うようにコントロールできません。そこで、蓄電池が活躍することになります。
FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)を最初に契約された方は、すでに10年が過ぎて契約が切れ、それを機に蓄電池を設置された方が多いと思います。まだ高価な蓄電池ですが電気自動車の普及に伴い蓄電池の単価がどんどん下がっています。その流れに乗って、そう遠からず蓄電池が私たちの手の届く価格まで普及することになるだろうと思います。自然のエネルギーを使って発電した不安定な電気を蓄電池に一度貯めて、コントロールしながら利用できるようになったなら、自然のエネルギーを容易に使えるようになるでしょう。菅総理の掛け声がきっかけとなって、近々その日をより具体的に知ることができるだろうと期待しています。
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