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HSPについて

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                    2021/03/19 第614号
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【 HSPについて 】

こんにちは。メンタルアドバイザーのにんじんです。

「HSP」という言葉をご存知ですか?
HSPとは Highly Sensitive Personの頭文字をとった略語です。
それは「人一倍繊細な人」という意味です。

HSPはアメリカの心理学者エイレン・アーロン博士によって名付けられた「人一倍繊細で敏感な人の気質」を言います。こうした気質を持った人はおよそ5人に一人いると言われています。
そして、繊細さゆえに気疲れし生きづらいと感じている人も多いのです。

ところで、気質と性格・人格はどう違うのでしょう。
気質は生まれつきの生物学的な個人差。「穏やかな気質」とか言いますよね。
性格・人格とは、人が成長していく中で形成される個人差。例えば「優しい性格」と言ったりします。

HSPはとても繊細な人が持っている気質であって、病気とか障害ではありません。HSPの人は自分自身のそういう気質について理解しうまく付き合っていくことが必要だと言われています。

HSPの人は繊細で敏感なため、他者の言動に左右され動揺したり、他者の感情に振り回されたりしがちです。更に、周囲の音や匂い、光に敏感な人が多く、強い刺激にあふれた社会状況に疲れてしまうことも多いようです。

しかし、繊細で直観力があり、感覚が鋭く、他者への共感する力が強いので、周囲への気配りが出来るなどの多くのプラス面があります。
HSPの人は自分自身のそういう気質に気が付き、上手に付き合っていくことが大切だと思われます。

例えば、繊細で敏感だということは、細やかで他者の気持ちにいち早く気付き、共感性が高く優しい気質と言えます。
一方で他者のふとした言葉や行動に傷つきやすいことも多いかもしれません。
他者の言動に振り回されない、些細なことを重く受け止めすぎないことを意識する必要があると思います。

また、繊細で共感性が強いと、他者の抱える問題まで自分のことのように背負い込んで、そしてトラブルに巻き込まれ疲れてしまう場合もあります。これも、自分自身と他者の境界を意識していくことで必要以上に他者の問題まで抱え込む負担を減らすことになると思います。
自分自身を守る境界線を意識することが大切かもしれませんね。

HSPには思慮深さ、細やかさ、豊かな感受性など様々な長所があります。
繊細で注意深い特性は、私たちの社会が直面している無関心や鈍感さなど危機的な様々な事象を敏感に感知し回避すべき時代に求められる気質なのかもしれません。
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