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初めましてのeSIM

こんにちは。コミュニケーションアドバイザーのこてつです。

携帯電話各社からオンラインでの申し込みを前提に格安の新料金プランが出ました。この機会にプランの見直しをしようと思われている方も多いと思います。そうなると、これまで格安SIMを提供していたMVNOはどうなったのでしょうか? (MVNO = Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者))

実は2021年4月以降、NVMOも対抗し、新プランを出してきました。例えば、IIJmioの場合「IIJmioギガプラン」だと音声プランが月額858円~(税込)になります。以前の半額以下のプランになりました。それからもう一つ、データ専用になりますが、「IIJmioギガプラン」でeSIMも選択肢になりました。
こちらは月額440円~(税込)になります。以前は別立てのプランでしたが、同一プラン内の選択肢の1つになりました。さらに2021年6月からは同一契約内の複数の回線でデータ容量のシェアができるようになり、さらに便利になりました。

今回みなさんにご紹介したいのは、この「eSIM(イーシム)」です。「eSIM(イーシム)」とは、Embedded SIM(組み込み型のSIM)を意味します。通常のSIMカードは端末に挿入する必要があるのに対し、eSIMは端末内に組み込まれた部品であるため抜き差しすることはありません。通信事業者のウェブサイトから通信プランを契約することで、すぐに通信プランを使えるようになります。もともとeSIMは海外でスマートフォンなどの端末を利用する方が使ってました。eSIM向けプランは、Webサイトやアプリなどから時間や場所を問わずに購入可能なので、端末の設定さえスムーズに行えれば、海外での通信手段を容易に確保できるので便利です。そうでなければ、プリペイドSIMを購入するしかなかったのですが、海外では調達が難しいものでした。

では海外でないとメリットがないのかというと、そうではありません。通常、通信事業者を契約して使い始めるには物理的なSIMを窓口もしくは郵送してもらい受け取る必要がありますが、eSIMだとWebから申し込みをすればすぐに使えます。また、通常のSIMとeSIMでデュアルSIMのスマートフォンとしても使えるので、音声とデータで使い分けることも可能です。

実際にeSIMの契約をやってみました。Webサイトで申し込みをしてから20分ほどで利用開始のメールが届きます。そこにアクティベーションコードが表示されるURLが書いてあり、そのURLにアクセスすると2次元バーコードが表示されます。iPhoneまたはiPadの場合、Wi-Fi等のネットワークに接続し、「設定」から「モバイル通信」を選択します。「モバイル通信プランを追加」を選択し、アクティベーションコード(2次元バーコード)を読み取ると、プロファイルのダウンロードが行われます。端末がWi-Fiなどでインターネットに接続できる環境さえあれば、すぐに使えるようになりました。こんなに便利なeSIMですが、デメリットはと言われれば端末が壊れた時に、別の端末にSIMを差し替えて使うということができません。再度、Webからの申し込みになります。この点が許容できれば、eSIMの活用も選択肢に入れておけば良いのではないでしょうか。

eSIMですが、最近ではスマートウォッチを代表とするウェアラブル端末で利用されています。将来はスマートメーターやヘルスケアデバイスなどに通信機能を持たせたり、自動車や農業機器にも適用されることも考えられています。さらに利用範囲が広がりそうなeSIMの今後の展開に注目です。

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