実家を売却~名義変更とDM~

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                    2019/08/09 第530号
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【実家を売却~名義変更とDM~】

こんにちは。消費生活のウソ・ホントを考えるアドバイザーのゆうりんです。

今年実家を売却しました。役所の手続きに片付け、不動産会社選びに見学者受け入れなど、一軒の家を売るまでには多くの道のりがありました。大仕事を終えた今、振り返ってみたいと思います。

相続した家を売ろうと思うと、まず家の名義変更をしなければいけません。
手続きは当初、司法書士のいとこに頼もうと思っていました。けれどネットで調べてみると、手続きを丁寧に解説しているサイトがいくつも見つかりました。そこでこれらを参考に自分でやってみることに。

私は2人姉妹です。まずは名義を共同にするか、単独にするかを決めます。
売却のことを考えると単独名義の方が手間がかかりません。そこで姉の名義に変更することにしました。

役所で請求したり、自ら作成して必要書類を揃え、最後に法務局の相談窓口に行きました。ここでは提出書類を事前にチェックしてくれます。こうしたサービスのおかげで、スムーズに名義変更ができました。

家の片付けを始めながら、次は不動産会社探しをと思っていたところ、向こうからDMが次々と送られてきたのです。「この地域で物件を探している人がいますがなかなかみつかりません。是非査定を」と、DMには熱意ある手紙が添えられていました。名義を変更したことがどこかから漏れているようです。

不気味に思い調べてみると、法務局に「不動産登記受付帳」という帳簿があることがわかりました。この帳簿はどんな登記申請が行われたかを一覧にしたもので、法務局が管轄ごとに月単位でまとめています。申請すれば誰でも見られるのです。

さらに「登記情報提供サービス」を利用すれば、登記受付手帳には書かれていない所有者の名前や住所なども、オンラインで取得できます。
これらの情報は民間の「登記簿図書館」を使えば、もっと簡単に安く取得できることもわかりました。このサービスは登記簿ビッグデータを活用していて、名前で検索し名寄せまでできるのです。

今や不動産情報は丸裸状態です。DMがどんどん送られてきた理由はわかりましたが、なんとも複雑な気分になりました。

DMの文面はマニュアルがあるのかどれもよく似ていました。相続情報から手当たり次第送っているため問い合わせると「どの土地のどなたですか?」と言われることもありました。「我が家に特別に送られてきた」などと思っていると肩透かしを食らいます。

私はDMが来たところから、電話での応対やホームページの内容、口コミなどを参考に2社を選び、もう1社は地元でユニークな売り方をしているところに自ら声をかけ、トータル3社に見積もりを依頼しました。こうして売却活動が始まったのです。
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