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処理水について不安ですか?

こんにちは。住環境アドバイザーのMadayoです。

2023年8月24日、東京電力は福島第一原子力発電所に貯蔵している処理水の海洋放出を開始しました。予定では今後30年間海洋放出が行われ続けます。みなさんは、この海洋放出を不安に思いますか?Madayoも疑問でしたので、これを機会に調べてみることにしました。結論から言いますと、科学的には安全に処理され放出された水です。とはいえ事故で発生した水だよね!という感情は否めません。

この処理水とは、事故で発生した汚染水をALPS(Advanced Liquid Processing System=多核種除去設備)という設備で、トリチウムを除く63種類の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水のことを指します。さらにトリチウム(三重水素)は水素の放射性同位体で、酸素と結合して水の分子として存在するものなので、全く水と同じ科学的性質を持ちます。だからトリチウムだけは取り除くことができません。

処理水に含まれるトリチウムが問題になって、風評被害の的になっていますが、トリチウムは自然界に存在しており、私たちが毎日利用する水道水にも1リットル当たり1ベクレル弱含まれています。ヒトや動物の体の中では、水は循環していますから、身体のどこかに貯まるということはなく、汗や尿などとなっていずれ排出されます。生物濃縮は起きません。

もうひとつの不安は,ALPSで処理された処理水中に他の放射性物質が残っているのではないかという疑問です。この処理水は64種類の放射性物質の濃度を測定しています。トリチウムを除くすべての放射性物質を含めて、処理水を毎日2リットル飲み続けても、それによる年間の内部被ばく量が1ミリシーベルトに達しないくらいまで除去しています。そのうえで、除去できないトリチウムを100倍以上に水で薄めて海洋放出します。その後、海水でさらに薄められますから、完全にゼロにならないけれど、無視できるレベルまで希釈されているということになります。

では、総量については、どうなるでしょう。30年間放出を続けるわけです。さて、他の国の原発はどうしているのでしょう?福島第一原発の処理水に含まれるトリチウムは、年間22兆ベクレルと想定されています。日本を標的に苦情を言っている中国の原発は143兆ベクレル(2020年浙江省 秦山第三原発)というレベルです。また、原発からの排水は核燃料そのものに触れていない。福島の水は核燃料に触れているという主張もありますが、使用済み核燃料の再処理工場から出る排水は核燃料に触れています。フランスのラ・アーク再処理施設では、年間1京ベクレル(2021年)、イギリスのセラフィールド再処理施設では186兆ベクレル(2020年)のトリチウム水が排出されています。

環境省の調査では、福島県沖のモニタリングで8月25日に海水を採取して分析した際、トリチウムの濃度は検出加減値 (7~8ベクレル/リットル) 未満で、人や環境への影響がないことを確認したそうです。

IAEA(国際原子力機関)の試算では、日本近海の魚を比較的多めに食べる人の被ばく量は、1年間で0,0003ミリシーベルトとしています。これは、バナナ1本の半分を食べた量と同じ程度の被ばく量です。毎日1本バナナを食べ続けたら、1年で730倍です。いらぬたとえでしたが、人は生きていくうえでさまざまな被ばくをしています。自然界に存在するさまざまな放射線による日常的な被ばくを合わせると年間2.1ミリシーベルト(日本の平均)になります。魚を食べることによって処理水由来の放射性物質で被ばくする量は、このような日常的被ばく量に比べれば誤差にもならないほど微量。影響はゼロと言っても問題ないということです。
 
吉村知事にならって、大阪府庁の食堂に福島応援定食を食べに行きましょう!知事が美味しいって言っていました。11:00~14:00一般のひとも利用できます。一食当たり900円でした、ニュースでは。

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