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【season2】2学期のテーマ発表!

こんにちは!暮らしの大学 事務室です。

早速ですが、今回は2学期のテーマについてお話をしていきます。

▼ 2学期のテーマ 「 現在 」

1学期のテーマ「過去」に続いて、2学期はずばり「現在」をテーマに学びを進めていきます。

みなさんは、「現在」と聞いて何を思い浮かべますか?
きっと十人十色さまざまな解釈があると思いますが、暮らしの大学ではこんな考え方をしてみたいと思います。


「 現在の暮らしが未来の暮らしをつくっている。
 そんな当たり前のことを丁寧に考えてみること。 」

ー 未来は予測できないのに、つい考えてしまう私たち

 現在、私たちの暮らしの中で起こっているあらゆる物事。それらはいずれも、誰も、予想できなかったことです。
この世で起こる何事も、起こるその時、「現在」のことになるまで、何が現実となるのかわからない。私たちはいつだってそんな不確実性の高い世界で暮らしています。そんなことは、当たり前ですね。
しかしながら、いくら未来が予測不可能だとしても、人間は「その先」のことを考えずにはいられない生き物です。きっとみなさんも仕事をする中で、日々の暮らしを営む中で、一寸先のことを、明日のことを、全く考えないなんてことはあり得ないと思います。

では、私たちは「現在」をどのように捉えるべきなのか?
予測不可能な未来へ向けて、いかに現在を過ごしていくことができるのか?

そんなことを考える時のヒントとして、P・F・ドラッカー(以下、ドラッカー)さんのお話をしたいと思います。

ー 未来探しの達人・ドラッカーさんが教えてくれること

 マネジメントをつくった人として知られるドラッカーさん。実は、彼はしばしば未来学者と呼ばれていました。なぜなら、豊かな知識と鋭い洞察力の持ち主である彼の口から語られる言葉がしばしば「予言」となって世間を驚かせたからです。予言ができるのならぜひその実践方法を教えて欲しいところですが、彼もきっぱりこう語っています。
「未来を予測しようとしても無駄。それは人間にできることではない」。

だとしたら、なぜ彼は「予言のようなこと」を発言することができたのか?
彼が語っている言葉から、読み解いていきましょう。

ドラッカーさんは自身のことを「社会生態学者」と名乗っていました。そしてその役割は「すでに起こってしまった変化を確認すること」であり、未来について、「未来のことは予測できないが、すでに起こってしまった未来は探すことができる」という風に語りました。
未来を予測しているかのように見えたドラッカーさんは「現在」を徹底的に見つめ、すでに起こった未来、つまり「現在」の中で確かに起こっているけれど、まだ誰も気づいていない重要な「変化」をいち早く見極め、発信したことで未来を予言しているかのように見えたのです。

ー 現在の暮らしそのものが、未来への一歩ということ

 未来という存在は一見、日常の暮らしの中では壮大なことに感じてしまうけれど、起こるであろう未来の兆しはいつもここ「現在」にあることを考えると、私たちの暮らしの未来はやはり、現在の暮らしの中にあるのだと言えるでしょう。
そして、「現在」の中に潜む未来のタネをいち早く見出すと言う未来への第一歩をいま踏み出すことで、また、そのタネをいかに育てるのか。それにより、予測不可能な未来の暮らしを自らの望む方向に向かって創っていくことだってできるのかもしれない、ということを私たちは忘れてはいけないのです。

※ P・F・ドラッカー=ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(1909-2005)
オーストリア・ウィーン生まれ、ユダヤ系オーストリア人の経営学者。「現代経営学」、「マネジメント」(management) の発明者。世間からは未来学者(フューチャリスト)と呼ばれたこともあったが、自分では「社会生態学者」を名乗っていた。


では、未来を望む方向へつくることは、暮らしの中でどのように実践するものなのか。

そのことを紐解いていくためにまずやるべきは、私たちが置かれている「現在」についてを今一度、丁寧に考える機会をつくることなのではないだろうか。そのような行動を積極的に起こすことが、ますます何が起こるかわからない現代において改めて大切にするべきことではないだろうか。
そんなことを背景に、今学期のテーマを「現在」としました。


▼ こんな学びを目指します。

前回の記事でも触れたように、今学期は「現在のハコザキ暮らし」についてを知り、考え、そして実際にハコザキ暮らしを体験していただくことを軸に教室を企画しています。

ハコザキ不動のシンボルである筥崎宮がこのまちに生まれたのは千年以上前のこと。そしてその千年の時とともに紡がれてきたのが、ハコザキだからできる暮らし方、「ハコザキ暮らし」です。
まちの変化とともにそのあり方も変化し、あらゆる時代の要素が混ざった唯一無二な暮らしがそこにあります。
例えば、祭りを中心に育まれた顔の見えるコミュニティ、銭湯というリフレッシュの場であり交流の場、オープンエアーかつエコな環境で買い物ができる商店街。
こういった下町的な暮らしと現代の生活の融合は、「古き良き」の体験に留まらず、これからの持続可能な暮らしやまちを考えるときにも多大なヒントをくれる気がします。

そんな千年続く「ハコザキ暮らし」の懐に飛び込んで、今あるまちで暮らしを全力で楽しむこと、そしてこれからの暮らしについての示唆を見出す時間にしたいと思います。

ぜひ今学期もたのしく学び合い、暮らしをもっとおもしろがっていきましょう。どうぞよろしくお願いします。

2学期に関するお知らせは、今後もまだまだ続きます。
どうぞお楽しみにお待ちください!


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暮らしの大学@福岡市の東のまち“ハコザキ”
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