木漏れ日と水鞠
美しいものは強い。
強いものはうつくしい。
どこかで目にしたことば。
和菓子ってきれいだなあと思います。
洋菓子も美しいけれど、和菓子とはちがう。
和菓子の美しさはまた別のものです。
今日は『和菓子と言の葉 デザイナーが紡ぐ四季の物語』の出版イベントがあったのです。
過去記事にぐあいがわるい、わるい、わるい、と書いてきましたが、今日のイベントまでには回復したかったのです。
体調がわるかったときに、このイベントが楽しみで、イベントまでには回復したいなと思っていました。
体調がわるくておちこんだとき、この本をめくるときれいな和菓子の写真と言葉があって、ぼんやり眺めていると、おちこんだ心がやすらぎました。
イベントで渡すプレゼントも買って、お手紙も書きました。
先日便箋喫茶で手紙を書いて、シーリングスタンプをしたのは、今日渡すためです。
シーリングスタンプしたいという夢も叶ったし、お手紙も書けました。
体調も回復してきたし、たぶん朝イベントにいける、と思えました。
早起きしてどうやって時間つぶそう、と思って浅草にモーニング行きたいお店があったので、モーニングしてからイベントに行こうと思いました。
田原町からすぐのところにある、ホテルサンルート浅草の2階にある、PANDAに行きたかったんです。
朝6時30分からオープンしています。
お店に行ったら、パンダがいました。
モーニングは三種類あります。
お粥朝食にしました。
これが650円ってお得です。
お粥がやさしいです。
お粥を食べた後小籠包を食べたので、少し冷めていて口の中をやけどせずにすみました。
エビ餃子もおいしかったです。
朝ごはん食べて、まだ時間があったので、浅草寺まで行って、浅草神社、被官稲荷神社、と3社巡りをしました。
時間がなかったので御朱印はもらえませんでした。
それから、イベントのある御茶ノ水の大三萬年堂HANAREに向かいました。
和菓子デザイナー藤原夕貴さんのお話をうかがいます。
イベントに無事に来れてよかったです。
藤原さんに会うことができて、お手紙とプレゼントを渡しました。
本にサインをいただきました。
イベントでは本に出てきた和菓子をいただけるそうです。
どの和菓子が出てくるか楽しみでした。
大三萬年堂HANAREの安原伶香さんが聞き手になって、藤原さんのお話を伺います。
お話しされたことを汚い字でメモしてきました。
字が汚すぎて解読不可能な部分もありますし、お話しされたことと微妙にニュアンスが違ってしまっているかと思うのですが、以下に書きます。
藤原さんからご挨拶がありました。
『今日は忙しい日曜日の午前中からお集まりいただきまして、ありがとうございます。
和菓子デザイナーの藤原です。
雨が心配でしたが太陽がみえてきました。
和菓子ではれやかな気持ちになってもらいたいです。
楽しんでいってください』
『本の裏表紙になっている和菓子を提供します。
木漏れ日、です。
梅雨入りしてしまったので、太陽の光を感じてほしいです。
木漏れ日からこぼれ落ちるような光を再現しました。
初夏の初々しい感じを表現しました。
ラム酒をつかった琥珀糖です』
安原さんが
『和菓子にラム酒を合わせるのはおじさん職人にない感覚です。
デザイナーさんならではです』
といってました。
澄んだ緑がきれいな和菓子でした。
シャリシャリとした触感に、お酒が香りました。
次に出てきた和菓子は本の表紙になった水鞠です。
レモン煎茶と一緒に提供されました。
『夏に向けて水面にただよう水風船をイメージしました。
コロナでイベントが減ってきているので、和菓子を通して初夏を味わってほしいです。
練りきりでコーティングして、中のあんはパッションフルーツとレモンピールです。
なつかしいさわやかな味です。
ひとつとして同じ造詣がないものです。
水鞠に映る光景がひとりひとりちがいます』
『ある企業とのコラボで、すずやかさをテーマにしてつくりました。
いろいろつくった中のひとつなので思い出深い作品です』
『デザインは頭で考えるのと、手を動かしてつくってみる、のどちらかです。
水鞠は後者のパターンです。
単純に手を動かしていい作品が生まれました』
『肩書は和菓子デザイナーです。
普段はグラフィックデザイナーとして会社に勤めています。
企業のブランディングをしています。
和菓子つくりは趣味の延長です。
専門学校にも行っていないし、修行もしていません。
素人として和菓子教室に行って、自分なりにだんだんできるようになって、インスタをやってこうなりました。
和菓子職人ともいえないし、作家でもないので、和菓子デザイナーとして活動しています』
『なんで和菓子に興味をもったかなのですが、もともとのきっかけは前の会社の社長が面白い人だったんです。
新卒でデザイナーになったため、面接でポートフォリオをもっていったんです。
ポートフォリオにはその人のスキがつまっているんです。
デザイナーとして経験を重ねるほどスキルは伸びるけれど、(ポートフォリオの作品から)その人らしさは減ります。
好きなものを組み合わせてデザインしていってほしい』
『個人プロジェクトで会社の業務の20%をつかってクリエイティビティなことをして、会社の仕事にとりいれる。
それが始まりでした。
イラストが好きなひとはイラストレーターになっていました。
私は祖母が京都でお茶の先生をやっていたので、和菓子が身近でした。
和菓子が強みになると思ったんです』
『事前に募集した質問でいただいたんですが、インスピレーションは道を歩いて降りてきますか?
普段は会社員で週5日働いていて、2歳児がいるので仕事が終わった後は子育てで、インスピレーションの時間はないです。
夫が旅に目覚めて、忙しいのに旅行の予定を入れてくるんです。
日程を決めてあとよろしく、っていわれて私がプランナーみたいにしぶしぶ決めてます。
でも行くと楽しいんです。
この土地ってこれが名物、とか。
普段とは違う経験を半強制的にできてます。
単純に自分が感動して、美しいなと思う。
それがインスピレーションの源になっています』
『インプットしたものを和菓子に応用したらどうなる?
そういうフィルターを持ちながら生活している。
思考の網にひっかかる
普段は和菓子というテーマがあって、どうやって和菓子に落とせるかと考えています』
『情報が多すぎて、動画をみて勉強した気になるけれど、残らないです。
常にアウトプットしたいです』
事前に募集した質問に答えていただきました。
『和菓子づくりは独学だそうですが、習得にどれくらいかかりましたか?』
『和菓子を作り始めてから今まで6年たったんです。
和菓子について知らなかったので、インスタできれいな和菓子を作っている方にDMしたら丁寧に教えていただけました。
和菓子の教室を教えてもらって入りました。
基礎がわかってきたので、応用できるようになりました』
『本の話は、雑誌の特集で編集者さんにつないでもらいました。
レシピ本が圧倒的に売れていているんですが、ビジュアルメインだからレシピは苦手なんです。
テーマが和菓子だけだとぼんやりするので、四季をテーマにしてなにかあるかなって悩んだときに、でてきたのが言葉です。
美しい言葉を和菓子を通して書いていくことにしました。
古語辞典とにらめっこして書きました』
『インスタグラムの写真は自分で撮っているんですか?
本の写真も自分で撮っています。
カメラはミラーレスです。
携帯でも撮ったりします。
窓際において午前中の光で撮ったりします』
おおよそ、このようなかんじです。
正確には再現できていませんが、このようなことをお話しされていました。
たぶん。
これですこしイベントの内容が伝わったでしょうか?
イベントが終わったあと、錦糸町にいって牡蠣ラーメンを食べました。
佐市で食べれます。
行列に並びましたが、すぐに食べれました。
無添加のスープで、牡蠣を凝縮させたスープでした。
牡蠣好きな人にはおすすめしたいです。
むっちゃくちゃ濃厚な牡蠣スープです。
5,6年前に食べてまた食べたいなと思って数年経ちました。
食べることがでよかったです。
食べ終わったあと、口の中が魚!になったので、ドトールによってカフェオレを飲んで帰りました。
カフェオレを飲みながらメモをとったノートをみて、字が汚いなー、解読できるかなー、と思ったのですが74%くらいは書けたのではないかと思います。
イベントに参加できて、藤原さんにお会いできてよかったです
和菓子も食べられて幸せでした。
。
体調回復してよかったです。
数日前に婦人科系の病気で検査してて、悪い病気かもしれない、イベントいけない!と思ってました。
検査したらなにもなくて、無事にイベントに行けて、その前に浅草でモーニングもできて、牡蠣ラーメンも食べれました。
今日は元気だけど、明日はわかりません。
でも体調が回復してよかったです。