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二刀流が珍しくない組織の"面白さ"がハンパない!〜カヤックにM&Aされちゃった社長の頭の中#03 〜 

"兼任"だらけの組織にビックリ!

バタバタにかまけて少し間が空いてしまいましたが、引き続きこの面白法人の内部観察的なテーマで書いていきます。

※前の記事はこちら↓

巷ではメジャーリーグ大谷翔平選手の活躍が止まりませんね。つい先日など、ダブルヘッダーで1試合目に投手で完封、2試合目にホームラン2本という離れ業で、週間MVPと月間MVPを連続で獲得してました。なんとも凄すぎて称賛の表現も尽きてきた感すらありますが、その独自性の根本は、言うまでもなく「二刀流」です。

日本人は小さい頃から「将来何になりたい?」と言われて育ちますが、それは自然に「一つのことに集中すべき」という前提がガッツリ組み込まれています。
会社の中で働く場合ももちろんそれが常識で、営業なのか、企画なのか、広報なのか、経理なのか…なにか一つの職種を遂行するのがあたりまえ。

この常識をも覆しているのが、カヤックの人事制度です。

もちろん役割が1つなのが悪いというわけでは全然ないので、そこだけは誤解のないようにお願いしたいのですが、カヤック内では何かと「兼任」している社員が多いことに驚きます。

その中でも特に衝撃だったのは、経理や総務といういわゆるバックオフィス系の役割の人が、特定の事業の責任者を兼ねてたり、プロデューサーとして活躍してたりすることです。これはかなり珍しいんではと思います。

その際たる例をこのシリーズの1記事目で「事業部長が3人」制度についても触れましたが、3人のうちの1人の柴田史郎さん。なんと「ちいき資本主義事業部長」にも関わらず、会社全体の「管理本部長」を元々やっていてそのまま兼任しつつ、さらには地域活性化企業人として北海道下川町に派遣されて、人口3,000人弱のまちのCIO補佐官としても活躍してるという…。

この人です。面白すぎますので是非クリックしてみてください(笑)↓

単純に忙しすぎないのかなという心配はあるんですが、御本人いわく、そこはまあうまくやっているとのことでした…。
ちなみに全て本人自ら名乗り出てのことだそうです。

ここまでの兼任はカヤック社内でも異例のようではありますが、全体を見渡しても、兼任しているメンバーが結構いるのは確かです。

二刀流が主流になる時代の予感

御存知の通り、世の中でも、いわゆる副業・兼業・パラレルワークなどの言葉がかなり一般化してきました。カヤックに合流する前の元ネイティブのメンバーにも、会社員と自営業をパラレルにやっている人も複数います。我々が事業として行っている移住促進では、常にその選択肢を検討したり、すでに実行している人たちと触れる機会が非常に多いです。

人生100年時代と言われて久しいですが、これから我々は複数の仕事を同時並行でこなすのが当たり前になってくるのかもしれませんね。

何度も言うようですが、そっちの方がいいとか、優れているとかそういう意味ではなく、それが珍しくない時代という意味です。一つのことに集中して研ぎ澄ますのももちろんありだし、並行して複数こなすのもありということですね。そういう状態の変化が繰り返される人生というのが正しいのかもしれません。

自分としては、それは本当にいいことだと思っています。

先に事例としてあげた「バックオフィス系」と「ビジネス主体」を同時並行でこなすなんて、今までの日本企業ではともすれば「非常識」と思われていたことなんですが、想像するにこの手の"兼業"はかなり身につくことが多いのではと思います。

それこそ、大谷選手と同じく、バッターとしては相手のピッチングが参考になり、ピッチャーとしてはバッターとしての自分の技術の糧になるはずですから。ビジネスとしての攻めと守りを同時並行でこなすのは、仕事を多面的に見られるし、気づきも多いだろうなと推察します。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、「将来何になりたい?」と問われるより、「将来どんなふうに働きたい?」と聞かれる方が、子供たちにとってもいいんじゃないかなと思います。

カヤックの兼任文化がどうして生まれてきたのかは、まだみんなに聞けてないのですが、その誕生のきっかけなんかも追い追い聞いてみたいなと。多分、仕事を面白がる気持ちを最優先にしてきたからなのかなと想像しますが。
小さいながらも会社を作ろうとした経験があるだけに、「どうやったらこうなるの?」という疑問だけは尽きることはありません。

そんなこんなで、正式に入社してまだ3ヶ月ちょっとなんですが、今のところまだまだ観察しがいのある環境だなと思っています。

ではでは。

※もしこの記事が"面白い"と思っていただいたら次の記事も是非!


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