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【living間】スタッフインタビュー鈴木さん

こちらのnoteでは、living間のご利用者様やコンシェアージュ(スタッフ)を紹介していきます!
インタビュー4人目は、フロアマネージャーの鈴木さんにお話をお伺いしました。

<まずはじめに、どんなこども時代を送ってきましたか?>
習い事や勉強を頑張る、真面目な子でした。習い事はヤマハとスイミングをしていて、「進研ゼミ」も頑張っていました。やったら褒めてもらえる、それがすごく嬉しかったです。

<特に思い出に残っている出来事は?>
小学5年生の時に父親に連れていってもらった、地元の高校の演奏会。舞台上のお兄さんやお姉さんがとにかく格好良くて、「わたしも絶対にあそこに立ちたい」と思いました。その高校は地元でも文武両道で頑張っている人たちが行くようなところだったので、中学校では学級委員や部長をやったり、勉強を頑張ったり…。そのおかげで、無事憧れの高校へ入学することができました。

<憧れの高校に入学してみて、いかがでしたか?>
とにかく挫折の連続でした。目標にしていた吹奏楽部に入ったものの、みんな楽器は上手だし、中学時代にできると思っていた勉強も、高校では下の方。今まで親や先生が求める「何でも出来る良い子のあゆみちゃん」が、どんどん崩れていってしまうような感覚でした。なるべく周りには自信のない姿を見せないように振る舞っていたけれど、振り返ってみるとしんどかったかもしれないです。

<高校でがらっと環境が変わったんですね。大学時代はどんなふうに過ごしましたか?>
中学・高校とずっと「一生懸命何かを頑張る」生活だったので、いざ自由な大学生活が始まってみると「大学生活って、一体何を頑張ればいいんだろう?」と迷子になってしまいました。そんな中、友達が「あゆに合いそうなものを見つけてきた!行ってみたら?」と教えてくれたのが​​​​​​​​、教育NPOの認定特定非営利活動法人カタリバでした。最初は自分が高校生と体育館で対話するのなんて想像がつかなかったけれど、まず自分自身がカタリバの活動を通して「本当はどうしたいの?」「自分のことをもっと認めてあげてもいいんじゃない?」と、自分の本質を問うような対話を体感したことがきっかけで、活動にどんどんのめり込んでいきました。インターン時代は首都圏教育ボランティアの運営に携わりました。今までの私だったら、「リーダーはこうあるべき」みたいな理想を追い求めていたかもしれないけれど、その時はとにかくみんながどうしたいのかを拾って、みんなの背中を後ろから押したり、話を聞いたり、繋げたり。前へ前へと引っ張っていくタイプではないけれど、どうしたらそれぞれの人がその人らしく、楽しく伸び伸びと活動できる空間をつくることができるかを常に考えていました。そのあたりから、自分が大事にしたいコミュニティ運営やリーダーシップが少しずつ見えてきた感じがします。今思えば、あの時も今もやってることは変わらなくて、ずっとコミュニティ運営なんですよね。それが好きなんだと思います。

<その後、いよいよ就職活動の時期が訪れるわけですが。どのように進めていったのですか?>
大好きなテーマパークでアルバイトをしていたのと、カタリバでのインターンの経験から、ホスピタリティ業界と教育業界に興味がありました。ただ、学生時代はどちらも出来たのに、どうして就職となると一つに絞らなくちゃいけないんだろう?と思っていました。当時の自分は明確に業界や職種の希望があったわけではなく、ただ目の前の人も自分も心のうごく瞬間がある仕事をしたいという気持ちだったので、まずはいろいろ見ていきました。その中で出会ったのが、とある大手リゾート運営会社です。チェーンのホテルだと商品部や企画部が決めたことを現場はこなすだけというイメージでしたが、その会社では現場レベルでいろんなアイデアを出したり、内容が良ければどのポジションの人が言ったかに関わらずそれが形になったりしていて、すごく面白い環境だなと感じました。ここでなら、自分がやりたい二つの軸が両方叶えられるんじゃないかと思ったんです。

<ホテル業界で教育を?>
ホスピタリティ業界に関わる人たちの教育、社員育成、スタッフ育成。そういう方面に興味があり、キャリアを重ねていずれは人事部に行きたいと思っていました。最初に配属された旅館に「働きがいのある職場をつくる(GPTW)」という理念を掲げた社内チームがあり、そこでいろんな活動をしました。自己紹介シートを作って貼り出したり、そのための写真を撮ったり、後輩のメンターになって面談したりトレーニングしたり。自分の仕事外で後輩の話や悩みを聞くこともありました。そんな活動をしていくうちに「こっちの仕事をメインにしたい」と思うようになりました。非日常の空間での関わりよりも、身近な毎日会う人へのフォローアップや、日常で非日常の瞬間をつくることの方が、私のやりたいことだと気づいたんです。転職へ向けてアンテナを張り始めた頃に、知人からコワーキングスペースの仕事を紹介されて、チャレンジしてみることにしました。

<鈴木さんにとって「日常」というのがひとつのキーワードなんですね。コワーキングスペースでのお仕事はどうでしたか?>
大変でしたけど、楽しかったです。当時の利用者さんとの繋がりが今でも残っています。丸の内というエリア柄、社会経験が豊富な方がたくさんいましたが、みなさんとてもフラットに接してくれて。コーヒーカウンターでお飲み物をお出しする時に、利用者さんとちょっとしたコミュニケーションをとる時間が好きでした。コワーキングスペースなので、基本的にみなさんお仕事をされていて、そこで過ごすのは日常の中の「オン」の時間。その時間の中でも、少しでも心を緩める時間になれればと、私がコーヒーカウンターに立つ時間はそういう空間にしようと心に決めて、利用者さんと関わっていました。そのおかげか、時に「実はさ…」と仕事の悩みや葛藤を話してくださることもありました。

<ご利用者様とのコミュニケーションで心がけていたことはありますか?>
「相手が何を求めているのか」をとにかく気にかけていました。私が話したいから話すのではなくて、相手が話したそうだったら話す。急いでいる様子だったら、コーヒーを早く出すことを意識する。求められるものって、「人」によって違うのではなくて、「瞬間」によって違うと思うんです。たとえ同じ人でも、場面によって話したい時もあれば話したくない時もあるから、そこの見極めはすごく大事にしていました。相手の身になって「この人は今何を求めているんだろう?」と考えて行動することは、カタリバ時代、旅館時代に培った経験が活きました。その人の日常生活を変えることはできないけれど、その人がちょっときついなと思った時に帰って来れるような、拠り所になれるような場所や時間をつくれる人で居たいです。「おかえりなさい」と「いってらっしゃい」を言えるような空間を作り続けたいと思っています。

<ホテルやコワーキングスペースで様々な経験を積まれてきたのですね。その後、Kurashibaにはどういった経緯で携わることになったのですか?>
カタリバ時代にお世話になった現Kurashibaオーナーに声をかけてもらったのが始まりです。当時はまさかこんなに具体的な話になるとは思っていませんでした。お話を重ねていくにつれて、1から場作りに携わるのは次のステップとして面白そうだと感じるようになりました。

<新しい会社の立ち上げに携わることへの不安はありましたか?>
その点の不安はありませんでした。これまでのキャリアから、結局どこに入るかよりも自分がそこで何をしたいかが一番大事だなと感じたので。自分がワクワクすることや楽しいと思えること、自分と相手の心が繋がる瞬間があることに挑戦していきたいなと。スタートアップやベンチャー企業、個人事業主の方など、多様な働き方をしている方たちとの出会いも大きかったです。

<実際にKurashibaで働いてみていかがですか?また、暮らしや生活にどんな変化がありましたか?>
働き方や暮らしに対する考え方はすごく変わりました。
以前の仕事では、自分の中で仕事とプライベートのON/OFFをつけやすかったけれど、今の仕事ではイベントひとつ作るにしても友人をお店に招待するにしても、それが仕事なのかプライベートなのかどんどん境界線が曖昧になってきましたね。週7ずっと仕事とも言えるし、週7ずっと遊びとも言えるような生活だからこそ、意識的にOFFの時間をとることがすごく大事だと思っていて。無心で本を読んだり、ひたすら作り置きをしたり、ボーッとYouTubeやドラマをみたり…。気がつくとつい仕事のことを考えてしまうので、あえて何も考えない時間を作っています。

<バランスって大切ですよね。>
Kurashibaではいろんなことを気にかけているので、気持ちは常にONです。大変ですが、でもずっとOFFだとそれはそれで寂しいと思うんです。やっぱり人が好きだし、誰かと何かするのが好きなので。私の場合、すぐ0か100かになって、限界を超えるまで走り続けてしまうところがあるので、そこは改善していきたいなと思っています。一人の時間も欲しいけど、みんなとも一緒にいたい。ずっと楽しいイベントを作り続けたいけど、何も気にせずふらっとスパにも行きたい。そういう全部のバランスが、暮らしの面でも仕事の面でも大事ですよね。Kurashibaは「暮らし」を考える場というコンセプトがあるのですが、私自身も日々模索中で、その難しさをリアルに実感しています。だからこそ、Kurashibaでいろんなお客様と暮らし方や働き方についてフラットに話してみたい気持ちもあります。

<鈴木さん自身も、今まさに自分なりの暮らしや働き方を日々更新中なんですね。最後に、Kurashibaで今後やりたいことや、鈴木さん自身がこれから挑戦してみたいことを教えてください。>
「何かやってみたい」と思っている人たちのサポートができる存在でありたいです。自分が手を動かしたり何か企画をするのも好きは好きですが、それよりも誰かの思いを汲んだり、誰かがやりたいと思ったことを一緒に叶えたり、伴走したり…。そういうことができた時が一番嬉しいので、いろんな人の「やってみたい」の背中を押せるような人になりたいなと思っています。

<ありがとうございました!>
執筆:金光

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