「山の図書室」からおすすめ本のご紹介。
おはようございます。
現在、「山の図書室」はマイクロライブラリーのみのご利用となっています。
事務所のある「オープンスペース.美南」さんの母屋入口に置いている、マイクロライブラリー。
事務所に行くとまず「貸出・返却簿」をチェックするのですが、連日会員の方が「返して」「借りる」を繰り返してくださっていて、ほくほくと嬉しい気持ちになっています。ありがとうございます!
今日も、蔵書の中からおすすめ本をご紹介しますね。選ぶ際の参考にしてみてください。
「かがみの孤城」 辻村深月 著 ポプラ社
アニメ映画になることでも話題になっている、辻村深月さんの長編小説です。上下巻、たっぷりありますが、面白いので一気に読み進められます。
学校に行くことが難しくなった主人公が、ある日鏡の中の世界へいざなわれ、同じように学校に行かない様々な境遇の少年・少女と交流していく物語です。
辻村さんの描く「少年少女」の心の動き方、悩みや人生の拓き方は、いつもどこか暖かく、読んだ後にじーんとします。
リアルとファンタジーの間にある、あり得ないような、でもちょっと体験してみたいような…そんなお話です。
辻村深月さんの著書はほかにも、「オーダーメイド殺人クラブ」「東京會舘とわたし」「図書室で暮らしたい」などもありますので、気になる方はスタッフがいるときにお声がけくださいね。
「なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない」 東畑開人 著 新潮社
SNSで「とても良い」と紹介されていて手に取った本です。
心理士として15年、現代人の心の問題に向き合ってきた著者が、今の社会で生きる私たちを「小舟」にたとえ、どうやって大海原を航海していくのかをやさしい言葉でひとつひとつ、紐解いていきます。
途中、自らのカウンセリングの体験も交えてあるので、具体的でとても分かりやすい。こころが疲れている人もそうでない人も、読んでおくと整理ができるんじゃないかな、と思う1冊でした。語り口がとても静かで、心にしみる感じです。自分の生活にもちょっと思い当たることがあったりして、腑に落ちるところもありました。
こちらの本は今週末のマイクロライブラリーの本の入れ替え時に入れる予定です。会員の方、良かったら手に取ってみてくださいね。
また、スタッフが事務所にいるときには会員登録もできますので(今週は金曜日の午前中に事務所にいます)、新規のお客さまもぜひ、お訪ねくださいね。お待ちしています!