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考え抜かれたものは美しい。〜「マル秘展」の素晴らしさをおすそ分けします。

島根からクリエーターのための祭典「Adobe Max Japan」に参加した翌日に、この機会に行きたいなあと思っていた「マル秘展 めったに見られないデザイナーたちの原画」を堪能してきました。

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そこは、一言で言えば、「心地よいUX空間」でした。

*UX=ユーザーエクスペリエンスの略。製品やサービスを使用することで得られるユーザー体験のこと


完成された正規の作品の展示ではないのに、逆にとても面白く、楽しんでしまいました。

そして、「観に来られた人を楽しませよう」と何重にも考えられていることを実感しました。

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会場に入った時の目線、音、壁一面に映し出される映像の迫力。


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もちろん、原画も素晴らしく、ひとつひとつ持って帰りたい!と思うようなものばかりで

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(特に原研哉さんの原画はそのまま包装紙にしたいくらい既にかわいかった!)


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作品や製品に至るまでがちゃんとフォーカスされるように、「そっと」、「だけど確実に」盛り立てている演出も素晴らしかったです。(このそっと加減が非常に難しいと思うのだけれど‥!)


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原画なんて見せちゃっていいの?と思って、秘密を知る!みたいな企画展だと思って行ったのですが、原画がずらっと並んでいるのを目の当たりにして「そういう問題ではないんだな」と思い至りました。デザインはこんなにも自由に考えてよく、試作もこれだけ労力をかけてもいいんだ!と思い、最初は自由だけど、試作を重ね、作品になる頃にはいい感じで「やんちゃな部分」が取れ、洗練されていく過程自体に惚れ惚れしました。


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原画をとってもその個々のデザイナーに合わせた(だけどある一定の基準はある)見せ方をとっても、うなるばかりで、大いに刺激を受けました。


展示を出たところに椅子や著書が置いてあり、リラックス+知的好奇心を刺激する配慮も良かった!原画で見れなかったものをデジタルで、Macで見ることができるというプラスα感も、申し分ありません‥!

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そうやって偉大なデザイナーさんたちが作り、完成されたものはもちろんこの世に出て賞賛されているのですが、そこに至るまでの経緯も尊く、考え抜かれたものは美しいんだなあと再認識しました。


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また、ちょうど山中俊治さんがスケッチをしている映像が流れていたのですが、考えてる人のお顔って素敵だなあと思いました。歳を重ねると特に、顔に中身があらわれてくると言いますが、「考え抜く」という行為を重ねることによって、だんだんとより素敵な顔になっていくんじゃないか、と希望を持ちました(いつもそういう話をスタッフと話しているので)。

スケッチするときの音もフォーカスしたことがなかったのですが、その音が会場に流れていていいなあと思いました。


地方からは遠くて簡単には見に行けないのですが(巡回展やってほしい!)、もしお近くでチャンスのある方(羨ましい!)はぜひおすすめの展示です。


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「マル秘展 めったに見られないデザイナーたちの原画」は2020年の3月8日(日)までやっていますよ。


詳しくはHPをご覧になってくださいね。

「マル秘展 めったに見られないデザイナーたちの原画」
【会期】2019年11月22日(金)- 2020年3月8日(日)
【会場】21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
【休館日】火曜日(12月24日、2月11日は開館)、年末年始(12月26日 - 1月3日)
【開館時間】10:00 - 19:00(入場は18:30まで)


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