石見の素敵なうつわたち。うつわと暮らしを楽しむ日々。
おはようございます。
昨日は強い風の吹く中、浜田市→江津市→大田市と、仕入れの旅でした。
個人で作陶されている作り手の方とは、作品もそのアプローチもまったく異なる性格を持つ窯元のうつわですが、なかでも石見焼は「暮らしの道具」としてうつわを作るという意味において、作家というよりも「職人」という呼び方のほうがしっくりくると感じています。
昨日は4つの窯元を訪ね、素敵な作品をたくさん選ばせていただきました。
まずは浜田市の「吉田製陶所」さん。こちらでは毎回「ふたつぼ」と呼ばれている保存容器を仕入れさせていただいています。
塩分に強い土でしっかりと作られたふたつぼは、塩や梅干し、味噌などを保存しておくのにぴったり。大きさも用途によっていろいろですが、統一されたデザイン、素朴であたたかみのある色は、どこか懐かしさを感じます。
今回は、味噌1kgが入るサイズのふたつぼを中心に仕入れています。11月29日(金)に開催の「味噌づくりワークショップ」(現在参加者募集中です)では、オプションでこちらのふたつぼに味噌を仕込むことができます。もちろん、毎年味噌づくりをされている方も、たまにはこうした陶器の壺に仕込んでみるのも楽しいと思います!我が家でも愛用していますが、においが移らないので夏場は梅干しを仕込むのに使っています。
これからの季節、全国各地の料理研究家の方が、味噌を仕込むために吉田製陶所さんのふたつぼを買い求められるとうかがっています。皆さんもぜひ、一度お試しくださいね。
さて次は江津市へ移動して「宮内窯」さんへ。こちらも毎回お世話になっている、普段使いのうつわがお求めやすい金額で手に入る窯元です。
今回は、シンプルな白いお皿、片口、そして洋にも和にも使えそうなポット(「ポット」と書いてありましたが、宮内窯さんは「急須」と呼んでおられました。どちらでもいけそうな万能な形です)などを選んでいます。どんな食卓にもしっくりとなじむ、色と形が特徴の宮内窯さん。
いつもにこやかに対応していただき、ありがたいです。
さらに、次は「元重製陶所」さん。こちらも「シマシマしまね」が始まった時からずっとお世話になっています。
全国シェアトップクラスの「すり鉢」。今回は、色のあるものから渋いものまで、小さめのものを中心に仕入れさせていただきました。
ちょっとごまをするのにぴったりで、そのまま野菜などを和え物にして食卓に出せる、素敵な色合いのすり鉢ですよ。
また、これまでに何件かお問い合わせを頂いていた「おろし器」も少しですがお預かりしました!切れ味が鋭く、長続きするセラミックおろし器は、におい移りもなく、少ない力でおろせると評判の品だそうです。先日、県外で開催された陶器市でも大人気だったとか。
すり鉢同様、底面にはシリコンがついているので、ぎゅっと力を入れて固定する必要がないのが嬉しいですね。元重のお母さんもおすすめの、小さめサイズと大きめサイズ、両方ありますので、お試しください。
そして最後に同じく江津市の「嶋田窯」さん。いつもにこやかに出迎えてくださいます。展示会シーズンということで「モノが少なくてごめんよ」とのことでしたが、定番の鉢ものやごはん茶碗、朝ごはんにも良さそうなお皿など、普段の食卓に活躍しそうなうつわを仕入れさせていただきました。
4つの窯元それぞれ、同じ「石見焼」というジャンルではありますが、個性もあって廻っていると楽しいです。作り手の方も皆さん気持ちの良い方ばかり。手にしやすいお値段のものが多いので、お気軽にお買い求めいただけるかと思います。どうぞ、直接ご覧になってお選びくださいね。
14日から始まる「うつわと暮らしを楽しむ日々。」会期中は火・水曜日がお休みとなります。ゆっくりと、幅広いジャンルの素敵なうつわをお選びいただける空間になると思いますので、どうぞ何回でも足をお運びください。
さて、今日は商品を仕入れた後、施設で準備に入ります。皆さまもどうぞ、良い1日をお過ごしください。
明日からは、会場の準備のようすや15日(金)のパン販売についての注意事項など、細かなお知らせもさせていただきます。チェックしていただければ幸いです。