まさに今が楽しみどき!きれいなあじさいが楽しめる場所をまとめてご紹介します。
ことしの4月、新年度を迎えて進学や就職、異動などで島根に来られた方へ向けて、こんなコラムを書きました。
「島根礼賛」という言葉には私たちが常日頃から「島根ってすごくいいところなんです!」と訴えている思いを詰め込んだつもり。
この時に動画も作り、YouTubeで観ることができます。
今回はその続編とでも言いましょうか、「島根」に限らず「山陰」という土地でこれから見ごろを迎える「あじさいを楽しめる場所」をまとめてご紹介しようと思います。
新しく島根(山陰)に来られた方も、ずっと暮らしている方も…足を延ばしてあじさいを見に出かけるのも良いのではないでしょうか。
まず山陰地方で一番有名だと思われるあじさいスポットが、松江市の「月照寺」。「あじさい寺」として有名で、徳川家康の孫にあたる松江藩の初代藩主・松平直政公が、生母月照院さまの霊牌を安置するために、洞雲寺という禅林を蒙光山月照寺として改称復興したのが始まりです。
3年前の記事になりますが、境内の様子をご覧いただけます。
ちなみにこの月照寺は松江ゆかりの小泉八雲ことラフカディオ・ハーンがよく訪れていたことでも知られています。お寺の中にある大きな亀の石像も、随筆の中に出てきます。
小泉八雲の奥さま・セツさんが2025年後期のNHK朝の連続テレビ小説のモデルに選ばれた、と先日ニュースになり、松江は静かにざわついています。どんなドラマになるのか、そして、松江がどのように描かれるのか…今からドキドキしています。きっと街並みが美しい「塩見縄手」や、この月照寺も作中に描かれるのではないでしょうか。
お寺のホームページによると、きょう現在あじさいは「9分咲き」とのこと。雨が降らないので風情は少し…というところもありますが、週末あたりお出かけになってみてはいかがでしょうか。
「月照寺」
島根県松江市外中原町179(駐車場あり)
10時~16時
次に、去年訪れた松江市美保関町の「内田花園」さん。
林道沿いに植えられたあじさいが見事で、海との風景が楽しめるのが特徴です。
地元の方が丹念に手入れをされていて、ベンチや駐車場などもご厚意で設定されています。
特に、すぐ近くにある「七類港」を出港する隠岐汽船のフェリーとあじさい、という構図で写真を撮る方が多く、フェリーの時間に合わせて車がどんどんやってきていました。
きれいな海と、隠岐に向かうフェリーと、あじさい。
どれもがここになくてはならないもので、写真におさめると島根の魅力がぎゅっと詰まった一枚が出来上がると思います。道が細いので気をつけて、島根半島のきれいな海もぜひ合わせてお楽しみいただきたいです。
「内田花園 松江」で検索すると、詳しい場所が出てきます。
住所は、松江市美保関町諸喰2121あたり。
次に、出雲市佐田町の「毛津地区」にあるあじさいロード。
こちらは、私たちくらしアトリエの活動によくコミットしてくださる地元の方から紹介され、案内していただいたのがきっかけで、毎年訪れている場所。
山あいの、ちょっと分かりにくい場所にあるのですが、前述した松江市よりも開花が遅いため、いつも6月末や7月はじめくらいに訪れています。
地元の方が草刈りなど頑張っておられるのが、自分たちとしても元気をもらえるポイント。
あじさいを見た後は、少し足を延ばして三瓶山のほうへ出かけるのもいいですよ。
住所は下記のマップをご参照ください。
最後に、お隣の鳥取県境港市にあるあじさいロード。こちらも去年訪れて、見ごろはもう過ぎていたのですが、それでもたくさんの花が迎えてくれました。
今くらいがきっと、ちょうど見頃だと思います。
あじさいのいいところは、晴れているときはもちろん、雨が降っても楽しめるところ。しっとりとした雰囲気で花を愛でるのも、また一興です。
Googleマップで場所をご確認のうえ、お出かけください。
どこも今年は雨があまり降っていないので、花の色や花の付き具合など気がかりですが、きれいに咲いてくれているといいなあ…。
きれいな風景を見ると心が癒やされるだけでなく、その風景を守り、受け継いでくださっている地域の方々に思いを馳せることで、元気をいただきます。
そして、「来年もまた来てみたいな」とわくわくすることで、この土地で暮らすことがちょっと、楽しくなる。
きれいな花、美しい風景には、そんな効果もあるのです。
いつも書いていることですが、島根で、山陰で…つまり「地方で楽しく暮らしていく」ためには、どんなライフスタイルでも、ご自身の「楽しもう」というマインドがとても重要だと思っています。
逆に言えば、「楽しむぞ」というマインドがあれば、どこに暮らしていたってきっと、心地よく過ごせるはず。
「楽しむマインド」を高めるためのちょっとしたヒントとして、こうしていろいろな場所をご紹介しているくらしアトリエ。
これからも、島根の西へ東へ、時には鳥取へ…と、東奔西走しながら、美しい風景やおいしいものなど、暮らしを豊かにするためのひとつひとつのヒントを、ていねいに探していこうと思っています。