うつわイベント、嬉しかったことをひたすら伝えたい!
毎回イベントが終わった後は、イベント中に感じた思いを綴る総括のようなコラムを書くのですが、今回は期間中ずっと嬉しくて楽しかったので、そのことが伝わるようにひたすら嬉しかったことを前向きにお伝えするコラムにしようと思います。
今年で7回目の開催となるうつわイベント。
この催しが、私たちは大好きです。好きだからこそ、毎年この時期に繰り返し開催できているのです。
企画は春から行っているのですが、この時点からすでに楽しい。作り手の方にお声がけし、また新規で取り扱いさせて頂く作家さんを探したり、スタッフで話し合ったり。
毎年、テーマを変えて実施しているので、今年は何をイベントの核にしようか、と考え(今回で言うと「うつわと調味料」)、それが決まれば商品の仕入れを考え…そういう、準備段階からわくわくしてイベントに臨めるということも、大きな特徴かなと思います。
長い期間を経て開催するので、うつわや調味料に対する愛着も増し、実際にお客さまに相対する時には「これはこういう技法で…」とか「こんな料理に合いますよ」など、セレクトした側の熱が伝わるように自然と身体が動く、そんな感じでした。
そんな風にわくわくした気持ちで企画したイベントだったので、第1週の4日間、第2週の3日間とも、毎日とても楽しかった!
前日の準備も、作品の撮影も、編集も、発信も……毎日毎日、「かわいい!」「素敵!」と思いながら行っていました。
その一例がこちら。
インスタグラム用に、作り手さんの魅力が伝わるように毎日投稿用の画像を作っていました。その数158枚!明日はこのうつわと作家さんを発信するぞ!と考えながら作成する、この作業も楽しかった!イベント1ヶ月前からほぼ毎日投稿していました。
好きでなければ続かない、とよく言いますが、わくわくしたり、楽しかったり、嬉しかったり、そういう「プラスの気持ち」が積み重なっていくことを実感した2週間でした。そんな私たちがこの日々で感じた「嬉しかったこと」を、以下にまとめてみましたので、良かったらご覧ください!
1.接客していて嬉しかったこと。
◎「商品への愛情が伝わりました」と言っていただけたこと。
→いろいろな作品や商品について、自分が作り手さんから聞いたことを伝えよう、共有しようという気持ちでお客さまに向き合っていたのですが、その熱を受け取ってくださり、こんな風に言っていただけて、すごく嬉しかったです。
◎毎年来てくださるリピーターの方が少しずつ増えているなあ、と実感したこと。
→「この日のためにお休みとってきました!」とか「毎年楽しみにしてます」、という声を、多くいただきました。また、「来年はこんな作品を仕入れてほしい」というリクエストもあって、イベントを楽しんでくださったのが分かってすごく嬉しくなりました。
◎特定の作り手の方のファンの方が来てくださったこと
→毎年多いのが、広島の「朴禾」さんの作品を楽しみに来られる方々。「今年はどんな作品があるんですか?」と、わくわくしながらいらっしゃるのがすごく嬉しいです。また、雲南市の「永見窯」さんの作品がお好きな方も今年はすごく多かった印象です。グラタン皿を全サイズ揃えたとおっしゃっていた方や、少しずつ増やしていくのが楽しいんです、と教えてくださった方もいらっしゃいました。
◎イベント期間中に2回、3回といらしてくださるお客さまの存在
→「昨日も来たんですけど、お代わりしに来ちゃいました」「先週も来たんですけど、やっぱりもう一度見たくて」と、リピートしてくださる方もいらっしゃいました。前に買ったものと同じものを買って揃えるのか、まったく違うものを買うのか、皆さん悩みながら(でも楽しそうに)選んでくださっていました。
◎作り手の親類の方が来てくださること
→イベントのためにわざわざ関西からはるばるいらしてくださった、作り手のお母さま。「SNSを見てたら、なんだか来たくなっちゃって」と、お友達とおふたり、満喫して過ごしてくださいました。そう言えば、昨年も作り手の方のご親戚が見に来られて、心配そうに売れ行きを見ておられたなあ、と思い出し、こうして遠くからやってきてくださることがありがたかったです。
◎いろんな楽しみ方を教えてくださること
お買い上げいただいた木のスプーンで、「U-spice」さんのスパイスカレーを召し上がっておられたお客さまや、昨年購入していただいたお皿とおそろいのものを「今年もこれを買います」と宣言(?)してくださる方、豆皿や箸置きの収納の仕方を一緒に考えてくださった方など、イベントを通じていろいろな方のうつわの楽しみ方を知ることができました。
お客さまの多かった時間帯にはなかなかゆっくりお話をすることができなかったのですが、そうでない時にはうつわの使い方や、調味料の使い方など、お料理の話などをたくさんさせていただき、こちらもとても参考になり、楽しい時間を過ごさせていただきました。
また、ネットショップで作品をお買い上げくださった方が「イベントにも来たのですが、あらためてネットでゆっくり作品を見ることができて、落ち着いて買い物ができました」とおっしゃってくださって、新たな楽しみ方を教えて頂いたような気がしました。
2.イベント全般や企画に対して嬉しかったこと。
◎うつわガイドツアーの参加者が予想以上に多かったこと
→第1週の4日間、オープンの1時間前から、うつわの特徴や魅力についてお伝えする「うつわガイドツアー」を実施しました。
毎日開催すると決めた時には、「誰も来られなかったら1時間暇だな~」くらいに考えていたのですが、毎日たくさんの方に参加していただきました。特に初日は多く参加してくださり、ちょっと感動しました…。最終日は人数は少なかったものの、逆に濃いお話が出来て、説明もていねいに行うことができた気がします。拙いガイドでしたが、お買い物の一助になっていれば幸いです。
◎チーズや調味料への嬉しい声が多かったこと
→「古株牧場」さんのチーズは昨年も販売していたのですが、「去年食べてすごくおいしかったから!」と、チーズや発酵バターをお買い上げいただく方が何人もいらっしゃいました。また、イベント期間中にリピートしてくださった方が、他のお友達に「これすごくおいしかったよ!」と薦めてくださった場面もあって、嬉しくなりました。
また、ご実家のある県から届いた調味料に縁を感じてお買い上げいただいた方も…うつわ好きな方はお料理好きな方が多いんじゃないか、と思っていたのですが、やはりその通りで、皆さま調味料にも興味津々でした。「これ、私普段から使ってます」という声もけっこうありました!
◎施設内に展示した写真を参考にしてくださる方が多かったこと
→うつわの盛り付け方、選び方をパネルにして各所に展示していたのですが、その写真の前で考え込んでおられたり、指を差してお話されている姿が多く見られました。写真に掲載していた作品がやはりとても人気で、皆さんが見てくださり、参考にしてくださったことを実感しました。
◎仕入先の作り手さんが喜んでくださったこと
→新規でお取り扱いさせて頂いた方からていねいにメールを頂いたり、「素敵に紹介してくださりありがとうございました」とおっしゃっていただいたりすると、頑張って良かったなあ、と思います。
◎「うつわと、本。」の日にのんびり過ごしていただけたこと
→「1週目のにぎやかな感じも楽しいけど、こうしてゆっくり本を読めるのもいいですね」とお声がけいただいたのが嬉しかったです。うつわの本や、ウクライナのレシピ本をじっくり読んでくださったのも、しみじみ嬉しく感じました。
また、ご近所の方々がご自身のご自宅から持って来られたおやつを広げてのんびり縁側でおしゃべりされるというひとコマも。「オープンスペース.美南」という場所が成せるわざだなあ、と思って、微笑ましかったです。
◎建物やお庭を楽しまれる方が多かったこと
→昨年もその前もそうですが、古民家のたたずまいや縁側の広さなど、いまの住居とは異なる趣に興味を持っていただける方がすごく多い(特に男性の方)!また、「お庭を見て帰ってもいいですか?」と散策されたり、お子さまが庭でトンボやバッタを追いかけたりする光景もありました。
……まだまだたくさん、書き足りないものもありますが、私たちがいかにこのうつわイベントを楽しんだか、少しは伝わったでしょうか?
いらしてくださる皆さん、作品や商品を届けてくださる皆さんのおかげで、本当に楽しく、わくわくしながら開催することができました。本当にありがとうございます!
「お皿一枚からでも、確実に暮らしは変わる」というのが、私たちくらしアトリエのうつわイベントに込めている思いです。
たくさんの作品の中から、ご自身で「お気に入り」を選んで、それをご自宅に持ち帰って、食卓に乗せる。シンプルな行為ですが、それだけでも絶対に、日々の暮らしが前よりも少し、楽しく、豊かになるのだと、信じているのです。
作り手の皆さんも、きっと同じ気持ちで製作をされているんじゃないかなあ…だからこそ、その代弁者として自分たちがお客さまに出来る限りその魅力を伝えたい!共有したい!という気持ちが、毎年このイベントに私たちをいざなってくれるのです。
来年もぜひ!という声をたくさん、いただきました。2024年がどんな年になっているのか、今はまだ分かりませんが、同じように楽しく、わくわくしながらイベントを開催できたらいいなあ、と思っています。
あらためて、お越しいただいた皆さま、かかわってくださった皆さま、ありがとうございました!
なお、販売していた作品の一部を、ネットショップで期間限定販売中です。
11月26日(日)までとなります。良かったらこちらも覗いてみてくださいね。