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整理収納アドバイザーの仕事とは|仕事を始めた当初のエピソード(東京コンシェルジュ・天羽さん)
こんにちは。
「片付け下手さんが、片付け上手に変わる」
方法をお伝えしている、整理収納専門のアスです。
本日は、弊社に所属する東京に在住のコンシェルジュ・天羽明子さんに「整理収納アドバイザーの仕事を始めた当初のエピソードや整理収納アドバイザーの仕事とは」を教えていただきました。
<天羽明子さん>
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スッキリ、快適、安全な空間に!
お客様の思いを大切にしながら誠実に対応させていただきます。
<資格>
整理収納アドバイザー1級、写真整理アドバイザー上級、インテリアコーディネーター、認知症サポーター
それではご覧ください。
片づけの仕事を始めて間もない頃のエピソードです。
お父様とお母様が立て続けに施設に入所され、ご実家を売却することになった娘さんからの梱包のご依頼でした。
ご依頼者である娘さんとご主人が立ち会いました。5、6人のチームでの作業でしたが、朝、私たちの前でご主人がご挨拶をしてくださいました。奥様である娘さんはすでに泣いていました。
ご主人は「(妻は)生まれ育った家を手放すことになり大変寂しい思いをしています」というような話をされました。そして作業終了後、今度は奥様がお話してくださいました。「自分一人で、この大量の荷物をどうしたらいいのか途方に暮れていました。でも、今日みなさんのおかげで無事に荷物を片づけることができました。本当にありがとうございました」奥様は涙を流していました。
もらい泣きをしているスタッフもいました。私は泣きはしませんでしたが、心の中にしみじみと染み入るような感動を覚えていました。
「この仕事は、こんなにも人に喜んでもらえる素晴らしい仕事なんだ」としみじみ思いました。そして、この時の感動が、今も片づけの仕事を続けている土台になっていると思います。
整理収納の仕事を始めた頃は、引越しの梱包、居住中売却物件の写真撮影のための片づけ、ゴミ屋敷の片づけなどがほとんどでした。どのような現場も、やりがいや達成感はありました。それでも私は「お客様の日々の生活を快適なものにするお手伝いがしたい」という思いを強く持ち続けていました。
月日が経つにつれて、徐々に整理収納アドバイザーとしてお客様のお役に立てるような仕事が増えていきました。「家具や収納用品などを選んでほしい」「家具のレイアウトの相談にのってほしい」など、うれしい依頼もいただけるようになりました。
整理収納の仕事をする上で一番大切なことは「お客様がどのようなことにお困りなのか、そして、どのように改善したいのか」ということをよく聞くことだと思っています。住空間というのは、お客様が日々の暮らしの中で行う、家事や仕事、育児、介護、勉強、趣味、遊び、休息など様々な役割を持っています。
どのようにすれば快適に過ごせるようになるのか、お客様と相談しながら検討し提案もします。
作業する際に注意しなければならないのは、自分で勝手に判断して物を捨てたり、収納場所を変えたりしないようにすることです。何気ない紙きれ1枚がお客様にとっては必要なものかもしれません。長年続けてきた生活習慣から置き場所を変えたくないものもあるでしょう。
物を捨てたり移動したりする際には、お客様に確認をとる。小銭、カード類、薬など、貴重品や大事なものは見つけたらすぐにお客様にお渡しする。または、わかりやすい所にまとめて置いておいて、それをお客様にお伝えしたり後でお渡しする。そのような配慮の積み重ねが、お客様のプライバシー空間で作業をする私たちスタッフが、お客様に安心していただき信頼していただくために大切なことだと考えています。
「部屋がスッキリしたことで、片づけられずに折れていた心が修復されたように感じました」「気持ちが滅入っていたけれど、光が差してきたように感じます」「ばあさんと二人じゃどうにもならなかった。ほんとに助かったよ。ありがとう」お客様からこのようなお言葉をいただくと、お客様のお役に立てたこと、喜んでいただけたことが心よりうれしくやりがいを感じます。
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これまで多くの物であふれ返った現場を多数見てきて思うことがあります。郵便物、書類、コンビニの箸、お手ふき、使ったティッシュ、衣類、小銭、飲みかけのペットボトル、お菓子など多種多様なものが散らかった床。
本来ゴミ箱に捨てるべきものが床を埋め尽くしている。その状態に目が慣れてしまい、ゴミの上を歩き、ゴミに囲まれて食事をとり、眠るような生活を送っていらっしゃる。そういうお宅にはゴミ箱が見当たらないことが多いように思います。そのような状況を解消するためには、まずゴミ箱を用意してゴミはゴミ箱へ。そして、こまめに自治体の回収に出す。必要な物は収納する場所や置く場所を決めて、こまめにそこに戻すことが必要です。
ゴミ屋敷状態までいかなくても、物があふれて片づかずにお困りの方は多数いらっしゃいます。物をためればためるほど片づけるのが大変になり億劫になります。日々増えていく郵便物や書類は、その都度整理するのが良いのですが、忙しい日常の中では、なかなか難しいものです。
対策としては、一時置きの箱やカゴなどを用意して、とりあえずそこに入れておく。そこがいっぱいになったら仕分けをして、不要なものは処分して必要なものは収納する。最終的な収納場所も、そこに収まる量だけ残すようにする。そうすれば物があふれてしまうことはなくなります。とは言え、忙しくて時間がない。
疲れていたり体調が悪くて片づけられない。片づけが苦手。面倒なことはやりたくないなど、それぞれ様々な事情を抱えていらっしゃいます。そのような方々のサポートするのが整理収納アドバイザーです。物が多い場合は片づけるだけで精一杯の場合も多いのですが、できるだけリバウンドしないようアドバイスをするようにしています。ご自分で片づけることが難しい場合は、定期的にサポートを受けることも得策だと思います。
整理収納アドバイザーの仕事は、これまでの人生経験すべてを活かせる仕事です。多様な環境にあるお客様の状況を理解し、お客様の気持ちに寄り添いながら、適切な方法で対処するように心がけています。
整理収納に関するテクニックも大切だと思いますが、それがお客様にとって適切な方法でなければ良い仕事とは言えません。これからも経験を積みながら反省を次に活かし、学び続けていき、お客様に喜んでいただけるように、より一層努めていきたいと思っています。
天羽さん、ありがとうございました!
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