隕石でよかった。
春頃に、今までの人生の峠を転げ落ちるような辛い事が立て続けにあって、端的に言うと、「もう頑張れないな」となった。もっと言うと、これまでの私の頑張りは間違ってたかもしれないし、意味もなかったかもしれなくて、自責と自分の不甲斐なさを眠っても夢を見るほどだった。
「もうぜんぶやめよう」「無理だ」と折れた時に、
ゆっきゅんという1人の男の子に出会った。
自身やファンをDIVAに見立て、とにかく可愛く、
光るように光り輝いているアイドルだった。
なんとなく 「あ、友達じゃん」 と思った。
彼がポッドキャストで話す、ジュースをただストローで目的なくかき混ぜたような、たあいない話が大好きだった。
「ちょっとまだ、なんとか、暮らしを、人生を、
続けていたいかもしれない...」と言う気になって、
ゆっきゅんの曲をとにかく毎日聴きまくった。
時に、ゆっきゅんの歌詞は『気圧は私が上げる』と私を励ましたり、
そう思うと次には『誰かのカラオケ履歴眺めてるみたいな人生だった』と
私が文章にこれまで書かなかった、書けなかった事を言い当てた。
5月11日。 ついに、赤坂はY2Kバーと呼ばれる『パシオン・アカサカ』に
1人でゆっきゅんに会いに行った。
その日は私を入れて、お客さんは4人。
それが幸して、ゆっきゅんにタドタドしい私の話を直接聞いてもらったり、なんとなく聴きたかった事に答えてもらったりした。
もちろん「友達じゃん!」なんて上手くはいかなかったんだけど、
好きな曲だけしか流れないバーの中で、
この日私はゆっきゅんに会えました。
それだけちゃんと、しっかりと書き残したかった。
最新楽曲『隕石でごめんなさい』
作曲・編曲:松井寛 作詞:ゆっきゅん
Rec&Mix:金子実靖 Mastering:木村健太郎
【追記・修正】帰宅して、なんだかすごく久しぶりに詩を書いた。
※ゆっきゅんが題材ではないよ。
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私の好きな人はみんな被写体で、
35歳過ぎて衰えゆく体、
私はまだ誰かの被写体になれる?
1番好きな人と撮った写真もすぐ加工した
「あなたほど美しくないから友達にはなれないね」
朝ベッドで目覚めた瞬間に目があった
あなたに「おはよう」とただ一言私は言われたかった
そんなたったの4年間が過ぎる
あなたの言葉に「了解」と返すので精一杯だった
永遠じゃなくていい、
私の今この一瞬とだけ結婚をして
次にさようならを。
私は彼の朝目覚めた起き抜けの「おはよう」じゃなくて、あなたとただ往復書簡がしたかっただけだったのかも。
結婚なんてしてくれなくていい、
ただ苦し過ぎるくらいずっと友達でいて欲しかった。