転ばぬ先の段取り
わたしは転びたくない
フルタイムで走り続けた
うっすらゴールが見えてきたとき
次のステージで
わたしは何をしたいのか
考えた
専門職でこの仕事ひと筋
だから他で通用するなんて
思えない
何か資格をとって
次に備えたいと思った
いつも先のことを考え
段取りを組みたがる性分
よく言えば一歩先を見て行動
でもただ転びたくないだけ
空の巣症候群
子どもが進学で家を出るときも
空の巣症候群になるのを恐れ
遠くへ転勤希望をだした
だって子どものいない家に
帰るのは辛いから
激務と遠距離通勤のおかげで
子どもが巣立った寂しさからは
逃れることができた
連休とかお正月とか
たまに帰って来たとき
うれしいけどつらい
だって
それぞれの生活に戻った後
子どものお箸とか
歯ブラシを見ただけで泣けてくる
だから大慌てで片づける
この話は
共感できるらしく
みんな 必ず泣きます
燃え尽き症候群
そして今度は燃え尽き症候群が怖い
今の仕事が終わった後も
道をつくっておこう
そう考えたのは定年の10年前
だってこの仕事
好きだけど
退職後も再雇用までして
続けられるとは思えなかったし
その前に壊れちゃうんじゃないか
そんな心配もあった
かといって
退職した後に
燃え尽きて
ただの燃えかすになっているのもいや
ライフオーガナイザー
だから資格をとることにした
自分の好きなこと
暮らしの段取りや整理整頓が
仕事につながると知って
ライフオーガナイザーの資格を取得
それから
知人のカウンセラーにすすめられて
産業カウンセラーの資格も取得
仕事をしながらだったけど
職場で出会う人たちとは
違う人たちと出逢い
それもまた
刺激だったり
仕事のヒントにもなり
充実した時間だった
好きなことを仕事に
資格をとったはいいけど
経験もコネもなし
果たして好きなこと仕事に
できるのか?
それには
また別の段取りが必要だった
この時点で
退職まであと一年