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正解のわからないレシピ【シュクメルリ】〜ジョージア料理〜

(※本記事は以前書いたものを創作大賞への応募のためリライトしたものです)

はじめに言っておくが僕はこの料理を食べたことがない。でも得られる情報だけで作ってみて自分で食べてみる。だからこのレシピはなんの参考にもならない。

というわけで今回作るのはジョージアの料理「シュクメルリ」

ジョージアというのはアメリカのジョージア州のことではなくコーカサス地方にある小国のことだ。ソ連崩壊後、つい最近まで政治的にも色々あってジョージアという国になったらしい。黒海に面していてロシアやアゼルバイジャン、トルコなどと隣り合っている。今では「角界のニコラス・ケイジ」の異名で人気だった力士、栃ノ心を抜いて日本で最も有名な駐日大使、ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使でご存じの方もいるかもしれない。気になる方はX(旧Twitter)をご覧あれ。

このジョージアという国、実は少し前の感染症で世界中が騒いでいた時期に日本でかなり話題になっていたのをご存知だろうか。

主に「ノマドワーカー」と呼ばれるフリーランスのライターやデザイナーの界隈でだ。ちなみに「ノマド」というのは遊牧民という意味。物価の安さやビザの取りやすさなど、他にも様々な理由で海外移住先として話題になっていたのだが昨今の円安事情で海外移住もなかなか難しいこととなってしまった。

かくいう僕もライターやフリーランスの仕事をしていたため当時は移住したいなぁなんて本気で考えたりもしていたのだが、そのことを七十を超えた親父に言ったら親父の方が乗り気になってしまって冷や水をかけられたように冷静を取り戻し移住を断念した。ありがとう、親父。

そんなジョージアの名物料理がこの「シュクメルリ」だ。

簡単に言うと鶏肉のにんにくミルク煮らしい。

この料理も日本で話題となった。
なぜならあの大手牛丼チェーン店の松屋が何を思ったか急にこの得体の知れない国の得体の知れない料理を定食として出したからだ。予定終了期間が過ぎてもあまりの好評さから延長したりして、相当人気だったよう。

そんなシュクメルリやその他海外の得体の知れない料理を、料理人でもなんでもない僕が、本物を食べたことないけど作ってみます! というのがこのコロナ禍に勝手にやりだした「正解のわからないレシピ」シリーズである。

楽しいじゃない。

それで実際にジョージアに行ってさ。
本物のシュクメルリを食べた時にさ、
「全然違う!」なのか、
「大体合ってる!」なのか、
「本物美味っ!」なのか、
「とにかく不味い!」なのか。

いつの日か本物に出会えることを願って。

不確かな材料とその謎の分量はこちら。

材料と猫

・鶏むね肉……わからないけど300g
・玉ねぎ……わからないけど半玉
・エリンギ……そもそも入れるかわからない
・とろけるチーズ……いい感じの量
・牛乳……わからないけど400gぐらい
・にんにく……チューブで良いのかわからない
・パクチー……なにかで入れるようなことが書いてあった気がする

工程

①材料をなんとなく切ったりした


②まずなんとなくムネ肉に焼き色をつけようと思い立った


③ムネ肉はなんとなく取り出し、油に女子が引くほどの量のにんにくを入れて香りを出したら玉ねぎとエリンギを炒めてみた
④牛乳を入れたらムネ肉を戻し、塩胡椒とコンソメを少々勝手に入れて少し煮詰めたけど合ってるかは知らない


⑤とろけるチーズを入れて溶けたら火を止めてからパクチーをあしらう。火を止めてから入れる方がそれっぽいと思ったからだ。

以上で完成! か、どうかは知らない!

シュクメルリのようなもの

早速食べてみる。

めちゃくちゃ美味い!
これがシュクメルリかどうかは知らないけど、にんにくのガツンとした風味を牛乳が見事に調和させていてとにかく美味い。
パンで食べるのかはわからないがご飯でも全然イケる。
パクチーが良いアクセントになっている。

なんていうか、ジョージアって感じ〜!

超ジョージア〜!

超ジア〜!

皆さんもぜひお試しあれ。

また気が向いたらどこかの国の知らない料理を知らないまま作ってみるよ。

(※ちなみに、この「正解のわからないレシピ」シリーズはその後も何度か続いたので当時のままの記事を貼っておく)



#創作大賞2024 #レシピ部門





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