受け継がれる映画体験
本日は2017年12月15日。STARWARS EP8の公開日である。
本来ならば有給でもとって、真っ先に映画館にいる私なのだが、なんとプレミアムナイト前夜祭のチケットを勝ち取ってしまい、昨日の21:30には既に見てしまった側の人間となっていた。
口を開けばネタバレになるため、とにかく故キャリー・フィッシャーのラストパフォーマンスを見てくれ、としか伝えれない。EP8はある種、レイア姫の愛と敬意がたくさん詰まった映画なのだ。それを劇場で目撃してくれ、なんだ。
さて、私がどうしてこんなにもSW好きなのかというと、父親の影響と言って良いだろう。
実家には、EP4-6のビデオボックスがあった。父がわざわざビデオを所有する映画はどんなものかと、幼少期に見ていたが、当時の私には理解出来なかった。R2-D2とC-3POのドロイドコンビにケラケラしていたぐらいだった。
転機になったのは、EP1を梅田の劇場で見たからだろう。家族旅行で関西方面に来る計画の中に組み込まれたその予定は、明らかに父の意志だ。母と弟は、弟の行きたい場所に行くため、別行動。何故か、私は父についていくことに。
映画館という場所が物心ついた時から好きだった。鳥取の小さな劇場で春や夏の子ども向け映画を観に、親と一緒に、近所の子ども会で連れて行ってもらえる時だとか、そんな時間が何より好きだった。
そんな下地があったからなのもあるんだろうけど、当時10歳だった私にとって梅田の劇場で見たEP1は、全てが衝撃だった。
あの時に座った座席の感覚だとか、「母さんには内緒な」と父が言って買ってくれたポップコーンの味。鳥取の小さな劇場で味わえない、梅田の映画館の大きなスクリーンで観る、当時最新技術の3Dを駆使した映像。アナキンのレースシーンの興奮。今でも手に取るように思い出せる。
あの体験が私を「継承」の物語へ誘っていった。あの時間が私を映画の世界へ、SWの世界へハマらせていった。
そんな体験もあるんだけれど、何より、父がそんなにもハマり熱く語る物を、仕事や制作物以外で見たのが始めてだったからというのも大きいのだ。そんな思いや思い出が相まって、歳を重ねた今も観てしまうんだ。
そして今日の昼前に「今日は有給だから、今からガラガラの劇場でSTARWARS観てくるな!」と父からメールが入った。血は争えないと思う。
SWは「家族」「継承」というお話の軸があるように思っている。
こうして観てる我々にも同じように「継承」のお話はあって、そしてそれは続いていく。
一連の作品を通して、故キャリー・フィッシャー = レイア姫の人生を観ていた。EP8は、彼女の生き様が溢れていた。だからこそ、どう評価されようが良いEP8だと言いたいし、見る価値があると思っている。
なんだか結局EP8の感想になっちゃうんだけど、映画体験はそれぞれのお話があるんだろうけど、私は「継承」が原点なのかも。
そんな感じの思いをウダッと綴っておく。
いただいたサポートで本を買ったり、新しい体験をするための積み重ねにしていこうと思います。