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演者

今世を「舞台」と捉えるなら、「あなた」は何者か。

xxxxxさんの子として生まれた「あなた」は、すくすくと成長を遂げていくのです。xxxxxちゃんの兄か姉であり、xxxxxちゃんの弟か妹かもしれない。はたまたある時は、xxxxxさんの彼氏か彼女かパートナーなのかもしれないし、xxxxxさんの先輩、後輩、先生、師匠、弟子、上司、部下ともあれば、xxxxxさんの旦那か妻、xxxxxちゃんのパパかママ。そうだなぁ、最後はxxxxxちゃんのおじいちゃんかおばあちゃんかもしれない。

ありとあらゆる誰かの「何か」である「あなた」。この長く険しい生きることを許された時間の中でたくさんの「何か」であり続けるでしょう。そしてその「何か」を取り繕ったり、自然体で過ごしたりと。自分でも気付かない間に演じていることでしょう。「わたし」達は、生まれながらにしての「演者」なのですから。

では、「あなた」たる「あなた」は、どのように演じておられますか。

「何か」でなくなった「あなた」は、「あなた」なのでしょうか。それとも別の「何か」なのでしょうか。

「わたし」はそんなことをふと考えてしまい、「わたし」の演じ方を見失ってしまいました。

「わたし」を照らしていた無数のスポットライト。そのスイッチを「何か」である分だけ切っていくと、照らす明かりは1つも残らなかったのです。

暗闇の中で「わたし」は「わたし」ですらないことに向き合ってみましたが、「わたし」の演じ方をもう一度掴み「演者」として、スポットライトを浴びるには、まだもう少し時間がいるようです。

気分は、そうですね。ずっと宇宙空間に放り出されたまま。
地球は青かったことを知っているし目前にしているものの、手に掴むことすら出来ず、宇宙船へも地球へも戻れない。そんな漂い方をしているのです。

あぁ、これは「宇宙空間にいるような私」を演じている「わたし」でしかないのですね。

では、このスポットライトを切ってみましょうか。さて、どうなるのでしょう。「わたし」は。



※こちらは真夜中に目が冴えてしまった人間による駄文です。実話に基づく個人の思考なので悪しからず。※

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KURATA yumi / KurAruK
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