バリさん
バリさんは、広島県福山市在住の造形作家です。得意分野は、革のアクセサリーです。
バリさんの作品は、一見かわいらしくユーモラスですが、その世界観は深淵です。
画像は、バリさんの作品による曼荼羅表現です。
3体の造形において、尻尾や顔などの「部分」に使われている「パーツ」が2体で共有され、1体は異なり、それが3体相互に分配されています。例えば尻尾のテントウムシのパーツは、2体で共有され、一体で違っています。ヒゲ、耳、目、鼻のパーツも同様です。
これは、宇宙の究極原理ではないですか!
作品一体一体を、原子と見なしてみましょう。
原子は、陽子と中性子と電子から成ります。
陽子と中性子と電子は、それぞれの作品では、顔や尻尾などの「部分」に相当します。
陽子・中性子・電子は、素粒子の組み合わせから成り立っています。
「部分」は「パーツ」から成るので、尻尾や顔などに使われている各「パーツ」は、素粒子と見なせます。
ですから、作品には、宇宙の究極の原理である、素粒子の関係性が表現されています。
身近な例で説明すると、3人が両手でジャンケンすること、に喩えられます。ジャンケンは勝ち負けの決着が着かず、永遠にジャンケンが続きます。
バリさんの作品が表現している、お互いが補い・交換し合い、優劣や勝ち負けのない、安定した関係性により、われわれの居るこの宇宙が存続しています。
(実際の素粒子は、もっと数が多く、関係は複雑ですが、考え方の基本は同じです。)
バリさんは、アート界の理論物理学者だったのです!
バリさんは愛の人です。
画像は、バリさんによる、ライオンをモチーフにしたアクセサリーです。
このライオンは、ひどく、くたびれていて、もはや百獣の王の強さや威厳が感じられません。あえて、つたなく見えるように縫い込まれた繊細なミシンの縫製が、哀れさをかき立てます。それでも、ライオンには、大切なものを護って生き抜いて来た尊さが感じられます。この世界の、弱く傷つきやすいフラジャイルナものを慈しむ、バリさんの精神が発露されたアート作品と言えましょう。
バリさんは、妻のチハルさんが多くの重い病気を患い、家事や育児ができなくなったときに、代わって家庭を支えました(詳細は、こちら)。バリさんは、決して家長や男性としての威厳を振りかざすことはありませんでした。
バリさんは、会社勤めの安定した地位を捨てて、アートの世界に飛び込み、夜勤のアルバイトをして家族を支えておられます。
・・その姿は、このライオンと重なります・・。
愛を受けた者は、愛を与える存在になります。
バリさんチハルさんご夫妻の二人のお子さん、カンナさんとウタさんは、明るく元気な子に育ちました。
昨年の結婚記念日には、カンナさんとウタさんが、ご夫妻にサプライズをしてくれました。
とても思いやりに満ちた、暖かい光景だったので、思わず、筆者の芸能事務所の俳優達によりドラマを再現してもらいました。
長女のカンナさんは、母のチハルさんに似た麗しい成人に成長されました。
カンナさんは、幼い頃、祖父のキシオさんにかわいがってもらったことを忘れずにいて、今年の元旦に20年前と同じシチュエーションでツーショット写真を撮りました。
キシオさんは、とても喜び、感激されたことでしょう。
あまりに、微笑ましい光景だったので、思わず、再現してしまいました。
息子のウタさんは、昨年高校に入学しました。年頃の男子は、母親と並んで写真を撮るのを嫌がるものですが、ウタさんは、ちゃんと母親とツーショットに収まって、チハルさんを感動させました。
こちらも、感銘を受けて、再現しました。
バリさんご一家は、今年の元旦を、家族全員で笑顔で、迎えられました。
ご相伴にあずかりたくて、思わず再現しました。
家族を愛し慈しみ、世の中にアートの素晴らしさを伝え広める人、
そ・れ・が、バリさん。