堀越克哉さんのペンスケッチ画から垣間見えた多重世界の影
岡山市在住の画家、堀越克哉さんは、70万都市岡山市の都会的な街並みを多く作品にされています。
画像は、岡山市表町のギャラリー・テトラヘロドンで開催された、堀越さんの個展に出品されていたペンスケッチ画です。
静物画ですが、絵の具のほとばしりから、時空の回転を感じる、非日常的な作品になっています。
透明なグラスに生けられているのは、街の街路樹の枝でしょうか。
その葉は、夏にオレンジ色の実を付ける、夏の風物詩、「ほおずき」にとてもよく似ています。
倉敷の花屋、アトリエトネリコを訪れると、「黒ほおずき」が入荷していました。名前に、「ほおずき」とついていますが、別のグループに属する南米由来の園芸種です。ですが、葉も茎も実もよく似ています。
大村淑華さんによる藍色のガラスの花器に生けてみると、堀越さんの作品とよく似た風景になりました。
並べてみると、まさに「他人の空似」です!
この風景から、あり得たかもしれないもう一つの世界が想われました。
それは、並列に存在する宇宙(多重世界)です。多重世界は数理的に存在しますが、私たちはこの宇宙から逃れられないので、それを宇宙の外から確かめることができません。
倉敷在住の画家、氏峯麻里さんは、想像の力で多重世界を作品に表現されています。
岡山市・旭川河岸にあるカフェ、カフェ・モヤウのランチが、多重世界の構造になっていました。
ちなみに、カフェ・モヤウは、三つの橋に囲まれた、特異な時空にあります。
多重世界の影は、そこかしこに潜んでいます。