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鞆の浦 ありそ楼 探訪記〜2023年2月11日オープン〜

広島県福山市鞆の浦の古民家カフェ、「ありそ楼」が、2023年2月4・5日のプレオープンを経て、2月11日にオープンしたので行ってきました。

筆者の地元・倉敷を発ち、JR山陽本線の福山駅から路線バスに乗り、30分ほどで鞆の浦に到着します。
ありそ楼の住所は、あえて公表されていないので、まずは、停留所近くの観光情報センターで場所を訊きました。

鞆の浦観光情報センター

案内係の方の指示に従って、停留所から海沿いの道を港に向かって歩きます。まだ空は、どんよりとした冬空です。

進んで行くと、仙酔島行きのフェリー乗り場が見えます。

そのまま、フェリー乗り場を通り過ぎます。
だいぶ近づきました。“聖地巡礼”の気持ちが高まってきます。

少し行って、タクシー営業所の手前で細い路地に入ります。

本当にお店があるのか、ちょっと不安になってきます。

空き地では、栄養が行き届いた、ふくよかな地域猫たちが、のんびりと過ごしています。

鞆の浦の地域猫たち

さらに路地を奥に進むと、ついに、民家に挟まれた、ありそ楼が見えて来ました。

ありそ楼

ありそ楼は、格子戸と格子窓が美しい古民家再生カフェです。

格子戸と格子窓が特徴的な外観のありそ楼

店内では、長田さんのご家族が迎えてくれました。

夫のりょうさんは、慈愛に満ちた、芸術家の雰囲気を漂わせた、所作がゆったりとした人です。
妻のかほさんは、明るくて知的な人です。
息子のはるくんは、1歳8カ月とは思えない、ものおじしない、落ち着いた雰囲気です。

さっそく、りょうさんが煎れてくれる、横浜カフェブランコの、こだわり焙煎珈琲と、かほさん手作りの瀬戸内レモンのチーズケーキをいただきました。

珈琲は深煎りなのに、やさしくふんわりして、口のなかで雲のように、もこもこ膨らんでくる感じです。今まで経験したことがない、サプライズ体験に心が揺すられます。

瀬戸内レモンチーズケーキは、有機レモンの果汁感たっぷりで、身体が喜んで唾液がたくさん出ました。

ご夫妻のフレンドリーなお人柄のみならず、カウンターが浅く、ご家族との距離が近いので、とても話が弾みます。筆者の他には、地元の世話役のご夫婦と、鞆の浦の魅力に惹かれて、愛知県から移住してきた方がくつろがれていました。初めてなのに、ご夫妻を交えて客同士も、会話が盛り上がります。

つい長居をしてしまい、「岩見銀山のこぉか茶」を追加注文しました。お味は、ほうじ茶に似ていて、丸みがあって、ふくよかで、まったく角がない、やさしいお味です。

カウンター席の後ろは、本棚になっています。

鞆の浦は、書店がないので、ここで本に触れて欲しいと願って、かほさんが厳選した本が並べられています。

お店は、3階建てになっています。

ありそ楼の外観全体

二階・三階は、和の空間になっています。

格式があって、ここに居ると精神が浄化される感じです。プレオープンのときは、来客の方々が長居をされていて、あまり静なので、心配になってのぞきに行ったのだそうです。

長田さんご一家は、鞆の浦の魅力を世界に発信し、地元の人も、移住者も、旅人も、様々な価値観をもった人達が集える場にしたいとの志をもって東京から移住されて来ました。

ご夫婦は、移住してまだ間がないのに、すっかり地元に溶け込んでおられる様子で、地元の方々から譲り受けた道具や調度品を大切にして、お店で活用されていました。

そのような、両親と地域の愛に育まれ、息子のはるくんがどのように成長するのかとても楽しみです(^_^)。

この日、ご一家は、オープンを迎え、幸せいっぱいでした。

長田さんご一家、りょうさん、かほさん、はるくん(2023年2月11日)

最後に、長田さんご夫妻のプロジェクトの成功と、ご一家の幸せ多いことを願い、お店を後にしました。
                          (2023年2月11日)


追伸
ファンタージー世界のアリソ楼もオープンを迎えていましたので、その様子を覗いてみました。

ファンタジー世界のアリソ楼 ナガタさんご一家(2023年2月11日)
(陶布人形・制作;海野千尋

こちらの一家も、おだやかで、とても、しあわせそうです。

プレオープンの記事は、こちら

追伸2
ご家族が「読売ライフ」に紹介されました。

読売ライフ中国版2024年5月号 P9


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