神崎勝典さんによるアマビエの造形〜転用されたパーツの合体による生気の発露〜
アマビエは、疫病封じの妖怪です。画像は、神崎勝典さんによるアマビエの造形です。
とてもユニークで愛らしい作品です。
アマビエの体になっている瓶のコルク栓は、知り合いのバーからもらい受けたものだそうです。
鱗の表現はどうしようかと思い、手芸用品店を訪れたところ、スパンコールが目に入ったそうです。作品には、カラフルで小さなスパンコールが、一枚一枚丁寧に釘で留められています。くちばしは、同じく手芸用品店で見つけた、ボタンを留めるパーツを転用したそうです。
あとは、神崎さんが得意な針金を用いた加工です。
足も、ちゃんと3本あります。
髪の毛も一本一本針金で表現されています。アマビエの造形でこれだけの本数の髪の毛を埋め込んだ造形は、筆者がざっと画像検索した限り他にありませんでした。
全体として1体作り上げるのにどれだけの労力がかかったことでしょうか・・。
身近にあるけれども、思も寄らないパーツを転用して製作されたので、それぞれのパーツがラグビー日本代表のように助け合い、一体となって、一つの命を感じる仕上がりになっています。それは、工芸領域を越えた、アート性と言えます。
あまりの素晴らしさに、その時にあった全ての作品を買い集めてしまったので、我が家は5体・体制になりました。まるでアマビエの家族のようです。
妖怪なので少し不気味ですが、ポップで明るい感じです。
ちょうど、ももの節句だったので、アマビエの一家と一緒に祝いました。
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