倉敷一陽窯2階カフェの抹茶・生菓子セット〜移ろう春の時候の表現〜
長かった感染禍を乗り越えて、倉敷美観地区では3月9日から倉敷の春を告げる恒例のイベント、「倉敷春宵あかり」が始まりました。
画像は、倉敷美観地区の備前焼ギャラリー、倉敷一陽窯・2階カフェの「季節の抹茶生菓子セット」です。
生菓子には、紅梅とウグイスが図案化され、早春が表現されています。
薄茶は、いつものように、細かい泡が均一になるように超絶技巧で仕上げられています。・・抹茶茶碗には、いつもと違って、口が広くて浅い器が用いられているではないですか!・・浅い茶碗の縁と広い緑色の表面から、溢れ出しと発散のイメージが惹起されます。・・刹那にソメイヨシノが咲き乱れる陽春の風情が想起されてきました。
お味も、最初の一口は、こわばりが感じられたのが、すぐに柔らかく、まろやかに変化しました。
時候の移ろいを凝縮させた、生命感に満ちた一膳です!
またもや、マダムの木村恵子さんによる心憎い演出に参ってしまいました。
倉敷一陽窯2階カフェの関連記事は、こちら。