【医師国家試験】について(残り103日)
卒業試験を昨日終え、医師国家試験まで残り100日が目前に迫っているということで、今日は医師国家試験がどのような試験なのかをまとめます。
参考にしたサイトは以下の二つ。
≪今年の日程≫
試験期日:令和4年2月5日(土曜日)及び6日(日曜日)
合格発表:令和4年3月16日(水曜日)
試験内容:臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能
≪出題数≫
出題数は2日間で400問です。
≪出題形式≫
出題形式は一般問題と臨床問題に別れます。
▶一般問題とは
「疾患の基礎的な知識を問う」問題。
400問中150問が一般問題です。
例
115A14:減圧症で認められるのはどれか。2つ選べ。
a 関節痛
b 骨壊死
c 骨髄炎
d 半月板損傷
e 離断性骨軟骨炎
▶臨床問題とは
症例ベースの問題。
400問中250問が臨床問題です。
中には、1症例に連問として、複数の設問が設けられる場合があり、これを「臨床長文問題」と呼びます。
必修問題では2連問、総論問題では3連問が出題されるそうです。
例
115A24:55歳の男性。夜中の記憶がないことを主訴に妻とともに来院した。数年前に不眠に対して睡眠薬を処方されて以来、継続して服用し、仕事を続けていた。経営していたレストランに2週前に泥棒が入り、ひどく落ち込んでいる様子であった。昨日、午後7時に帰宅して夕食を済ませ、午後11時に就床した。翌日の午前1時頃、少しでも本人を励まそうとする友人から、カラオケに誘う電話があり、カラオケ店にタクシーで行き宴会に参加し、午前4時頃帰宅した。帰宅後約8時間睡眠をとって午後勤務についたが、夜中のことを全く覚えていない。友人によると普通に歌い飲食したとのことであった。アルコールは全く飲めず、当日も飲酒していない。妻の話によると2か月前くらいから夜中に食事をしたり、コンビニエンスストアに行ったりしていることを、翌朝全く覚えてないことが3回あったという。この患者で考えられる疾患はどれか。
a 夜間せん妄
b 一過性全健忘
c 全生活史健忘
d 睡眠薬による前向健忘
e レム〈REM〉睡眠行動障害
一般問題、臨床問題の中にそれぞれ「必修問題」というものが50問ずつあります。
必修問題とは、研修医になるために「必修」である最低限の知識を問うものです。そのため、採点も別でなされます。
≪配点と合格基準≫
出題数と配点のグラフをエクセルのサンバーストグラフでつくってみました。
こんな感じになります。
以下まとめ
★出題数:400問
一般問題150問 必修問題50問
それ以外100問
臨床問題250問 必修問題50問
それ以外200問
★配点:500点満点
必修問題200点 一般問題の必修問題50問×1点=50点
臨床問題の必修問題50問×3点=150点
それ以外300点 300問×1点=300点
★合格基準(3つあります。)
①必修問題 【絶対評価】 8割。
②それ以外 【相対評価】 年による。例年7割。
③禁忌肢 【絶対評価】 年による。去年は3問。
※禁忌肢について
…試験問題の中にある、一定数誤答した場合に即座に不合格になる選択肢。
≪合格の近道とは?≫
医学生を支援する情報サイトINFORMAによると、
医師国家試験は毎年10,000人前後が受験し,約90%が合格する試験です。
=「他の人が解けない問題を解けた人」が合格する試験ではなく、「多くの人が解けた問題を確実に解いた人」が合格する試験ということです。そのため,他の受験生の動向から大きく外れた勉強をしない、「不合格とならない勉強」を心がける必要があります。
とのこと。
多くの人がやっているスタンダードな勉強法と、それに沿った今後の勉強計画は次のnoteにまとめます。