見出し画像

フランス起業家ビザ必要書類 / 弁護士と大使館との格闘話

さて、フランスでの仕事が見つかった次に必要なのがビザ申請のための書類の準備。
会社と退職日について話し、7月の航空券も購入。
ビザの手配は、彼の友人の紹介で外国人のビザに詳しいフランス人の弁護士にお願いすることにしました

弁護士だから安心と思ったら悪夢が続く

オ テ ア ゲ

3月になっても全然ビザの話が進んでいない・・・
ねぇ、大丈夫?ねぇ、本当に大丈夫?と何度も確認しつつも、一向に進んでいる気配がなく、5月になってすごく初歩的な確認が弁護士から届く。
弁護士のヤバさに焦り、起業家ビザのサポートをしてくれる日本の会社を一社だけ見つけ、オンラインカウンセリングを受けることに。
無料のオンラインカウンセリングだったにも関わらず、とても丁寧で私が事前に提出した書類もざっと目を通してくれ、フィードバックもしてくれました。
もう是非!是非!彼女にお願いしたい!と思ったのですが、依頼が殺到しており、スタートできるのが半年以上先と言われてしまいました
ショックだったけど、多分お客様の条件ならビザ大丈夫だと思いますと言って頂けたので引き続き弁護士にお願いすることに。
その後も弁護士にずっとストレスを感じる日々が続き、当然7月にはビザの取得どころか、申請もできないまま観光ビザでパリに行きました。

観光ビザで一旦フランス入国

自転車、スーツケース3つ、とにかく運べるだけ移動

パリ到着後は弁護士にも会い、前から修正をお願いしていたミスについて直接話すと、「大使館で直接間違い箇所伝えて修正すれば大丈夫」と呑気なことを言われる。
結局しつこくお願いしたことで、数日後に修正してもらい、フランス大使館でのビザの申請のアポを9月に取ることができ、8月末に日本に再帰国しました。

フランス大使館でまさかのアポキャンセル

X(twitter)で「フランス ビザ」の検索が日課となり、書類も万全に揃ったところであと数日後にはフランス大使館に書類を提出!
と意気込んでいたら、アポイントの数日前にキャンセル通知が弁護士のメールに届く。
「こんなのありえない!」と弁護士が言い、原因を追求すべく弁護士にgmailのアカウント情報を教えてもらい受信箱を確認すると、弁護士がダブルブッキングをしていたことが発覚・・・。

ちゃんと予約時にダブルブッキングへの注意しているのに何で見落とすの・・・

間違いにも気付けないお前がありえねーよ!と思いながら、どうすることもできないのでダメもとで当日大使館に行き、当然門前払いを受けました。
一人暮らしをしていたアパートは6月には引き払い、実家に滞在していたのですが、これ以上ビザの問題で実家にいるのもきついので、なんとか最短でアポを取れる方法を模索。
友人の妹の旦那さんが別のEU国の大使館で働いていることを思い出し、藁にもすがる思いで相談をすると、なんとフランス大使館に連絡してくれ、数日後にアポイントをねじ込んでくれました!

しかし、またもや門前払い

フランスにいる彼には何かあった時のために深夜でも電話に出てくれるようにして欲しいと伝え、いざフランス大使館へ。
前回と同じ警備員で今度こそは大丈夫!と思うと、「電話番号が記載されていないのでダメですね」と言われる。
え、そんな事ってある?と思い、事情を説明するも、大使館職員も私の名前は聞いていないと言われ、再び門前払い。
前回に続き、また大人気もなく大使館の前で号泣。

電話番号の記載がなかった RDV(アポイントカード)

彼に泣きながら電話をすると、「なんということだ!カタストロフィーだ!」と言われ、カタストロフィーの意味を知らなかった私は、心の中でカリオストロみたいなことを何度も言わないでくれと思いながら、彼に大使館宛にフランス語でメールを書いてもらいました。
(後にフランス人はカタストロフを言いがちと知る)

メールを送った後も泣きながら彼と電話で話し続け、もう諦めようと大使館を去ろうとした瞬間フランス人が大使館から出てきて、「ビザで困っている人は君かな?」と聞かれ急に希望の光が差し込みました。
そうです!と伝えると、担当職員にちゃんと連絡ができてなくてすみません、今からどうぞと言われ、最後は粘り勝ちで申請ができました。
友人やX情報で、フランス大使館の職員の評判は聞いていたので、言われた書類をすぐに提出できるようにクリップ分けしてスタンバイ。
ビザがいつまでに欲しいか聞かれ、ダメもとで10日以内と伝える。
職員の方に「え・・・」と引かれましたが、本当に10日以内にビザが自宅レターバックで届きました!

今思えば、今回のアポイントをねじ込んでくれたEU国の大使館の方が私に「いつまでにビザが必要?」と聞いてくれていたおかげかもしれません。
バカンス中にも関わらず、今回助けてくれた夫妻には後日ドゥラモットのシャンパンを送りました。

そんなこんなで私の最初のビザ取得物語はドタバタ劇でしたが、パリに10年以上住む台湾人の友人に弁護士の愚痴をしたら「そんなの全然驚かない。よくある話だよ!」と言われ、じゃぁどうしたら良いの?と聞くと「自分しか信じられないんだから自力でやるのが一番」とごもっともな回答をいただきました。

最後に私がビザで用意した書類に関する情報は、個人的な情報もあるので有料になりますが、フランスでの法人登録方法、Cerfaやそれぞれの書類の注意点、利用したウェブサイトについて細かく書いているので気になる方はよかったらご確認ください。

【フランスの起業家ビザで用意した書類リスト】

*2023年の情報です。
毎年提出書類や条件が異なっているのと思うのでご注意ください。

- 申請用紙(cerfa)
オンライン申請フォームに記入済みの申請用紙をプリントアウトして提出
手書きで記入はNG、オンライン上で記入してプリントアウトすること。
Cerfaはこんな用紙で、数枚に続きます↓

ここから先は

2,697字 / 1画像

¥ 1,000

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?