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フランス生活1年目:健康保険証の申請とフリーランスの納税方法

今回はフランスビザ物語ではなく、フランス生活1年目で行った手続きについて。
健康保険証の申請と納税方法についてご紹介します。

取得に意外と苦労した「健康保険証:carte vitale」

顔写真とICチップがついた健康保険証

フランスに住んで結構みんなが苦労するのが健康保険証「carte vitale」の発行。
すんなり取れた人もいれば問い合わせや書類の再提出を何度も求められ1年どころか何年もかかった人も。
私は半年位かかりましたが、出生証明書の再提出に振り回されました。

【必要書類】
申請用紙
・パスポート
・ビザ
・出生証明書(戸籍謄本)
・仕事の契約書
・銀行口座情報

申請用紙以外はコピーした書類を提出します。
記入した申請用紙もコピーして保管しておくと良いでしょう!

書類の審査に通過すると社会保険番号が発行され、健康保険証取得の手続きに進めます。

出生証明書の再提出を求められた理由

出生証明書は法定翻訳家がフランス語に翻訳した戸籍謄本が必要になります。
ビザを申請した際も法定翻訳家がフランス語に翻訳した戸籍謄本が必要だった為、同じ書類のコピーを提出しましたが、認められませんでした。

書類が認められない理由は書いてくれず、とりあえずパリの日本大使館でフランス語の出生証明書の発行を依頼し、再提出。
結果、またもやNG。

その後、パリ在住の日本人の方にNG理由を教えてもらいました。

【提出した戸籍謄本がNGだった理由】
・アポスティーユがついていない

法定翻訳家を依頼する前に、正式な書類であることを証明するためのアポスティーユ(青いハンコ)が必要
アポスティーユを得るには、戸籍謄本を日本の外務省に郵送する必要がありますが、海外から郵送NG
加えて戸籍謄本は6ヶ月以内に発行された最新のものが必要

・法定翻訳家がフランス国内の翻訳家じゃなかった
日本でビザを申請する際は、フランス大使館が認定した日本在住の翻訳家が翻訳した戸籍謄本の提出でOKですが、フランスでは法定翻訳家として見なされないそうです

ということで再度、家族に代理で戸籍謄本の発行と外務省へのアポスティーユの依頼をしてもらおうと思っていたら・・・何故か社会保険番号が発行され、健康保険証のCarte Vitale申請の案内が届きました!

あんなに地面師レベルの本人確認祭りだったのに、最後はよく分からいまま健康保険証を取得できました
今回みたいな「最初は色々もめてたのに、何故か解決されたんだよね〜」というケースはフランスあるあるなのかもしれません。

フリーランスの納税方法「Urssaf」


個人事業主の社会保険・労働保険の徴収を行うURSSAF

正社員として雇用されている方は必要ないですが、フリーランスや経営者の方はUrssafで毎月または、3ヶ月に1回納税する必要があります。
そして、5月に確定申告もします。
私は、フランス人のフリーランスの同僚に親切に教えてもらったのにも関わらず5月の確定申告をすっかり忘れてしまいました。

同僚が親切にどこに記入するかまで教えてくれたのに、忘れる

期限の数日後に「あ!!!」と提出を忘れていたことに気づき、顔面蒼白になりましたが、フランス人の同僚は「フランスでは事情を話せば何とかなるから大丈夫だよ」と言われました。

事情も何も忘れてるから、アウトだと思うんですけどぉ・・・と思いましたが、電話をしたら本当に大丈夫でした。

その後も、フランスでは事情を話せば何とかなる国だと実感することがありますが、根気も必要です。

次はビザ更新物語です!

*バナーの画像はフランスのアートディーラーのYvon Lambert さんの本屋で展示していたイラストレーターJean Jullienの作品です

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