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パリフォト・ポリコピー・ミミカキ・アバカシ
Paris Photo
グラン・パレ美術館で11月7日から10日まで開催されていたパリフォト。
絶対行きたい!と思っていたのに、いざ開催日が近づくと日に日に寒くなるパリの冷え込みにやる気を奪われ、悩みながらも重い腰を上げて行ってきました。
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オリンピックやパラリンピックのフェンシングやテコンドーの会場にもなったグラン・パレ美術館。
パリフォトのチケットが一人34ユーロという価格に思わず白目を向きたくなりましたが、会場の広さとグラン・パレの美しさを考えれば、34ユーロは必要な投資(と納得させる)。
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ワイマラナー犬の自分の愛犬をモデルに、洋服を着せたりさまざまな写真を撮るアメリカ人アーティストのウィリアム・ウェグマン。
世界一幸せな職業なんじゃないかと思う。
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ここで少し、私のブラジル時代の古い思い出を。
高校時代、私はサンパウロに住んでいて、ブリティッシュスクールに通っていました。
美術のクラスでは与えられたテーマに沿って自由に作品を表現できたのですが、同時に「ワークブック」という1冊の本も作らなくてはなりませんでした。
このワークブックには、なぜその作品にたどり着いたのかを記し、インスパイアされたものや参考にした芸術作品、作家のバイオグラフィーなどをまとめ、自分の作品に込めた意味を説明しました。
あの時代にしては、かなり立派な教育だったなと今になって思います。
日本に住んでいた頃、当時流行っていたのは使い捨てカメラで撮影した写真にポスカでイラストや文字を書くことだったので、サンパウロの美術の授業で「emotion」という課題が出されたとき、私は同じ手法で、クラスメイトのポートレートにイラストを加えることを考え、先生に相談しました。
先生はドイツ人画家兼写真家のジグマー・ポルケの『When Picture Vanishes』を紹介してくれたことで、思い描いていたギャルアートが途端にかっこいいアートへと変わり、今でも美術館やギャラリーで写真にイラストが施された作品を見ると、当時のことを思い出します。
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ギャル文化を美術の課題に持ち込んだと先生は知る由もなかったと思いますが、、、それがきっかけで、素晴らしい作家とアート本を知ることができたのは、私のサンパウロ生活での大きな収穫の一つでした。
最後に、「パリフォトで誰かしらに遭遇するとは思ったけど遭遇しなかったねぇ・・・」と話していたら、会場を出た途端、彼の旧友に遭遇。
旧友の永遠のアイコンはエリザベス女王で、久しぶりに会った彼のスマホの待受は今も昔もエリザベス女王。一つのメゾンブランドにも長年勤めていて、一切ブレない彼とは違って、転職経験が多く、一過性の流行で取り入れた私のアレン様の待受はいつまで続くのだろうか。
Polycopies
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パリフォトの翌日は友人に教えてもらい、セーヌ川にあるコンコルド・アトランティックへ。
コンコルド・アトランティックは通常イベントやパーティーなどが行われている船ですが、パリフォトの時期に合わせ、10月6日〜10日までPolycopiesのブックフェアが開催され、世界中からのブックストアが出店していました。
パリフォトでも嬉しかったのが、日本からの出展が思った以上に多かったこと。
そしてさらに驚きで嬉しかったのが、彼が偶然手にして気に入った写真集の作家が、かつて私が勤めていたクリエイター事務所に所属しているフォトグラーファー薄井さんの写真集だったこと!
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そんな感じで思いがけない偶然の再会に感動した日でした。
そして彼もPolycopiesで通称「ミミカキ」というフランス人の友人に偶然再会していました。
フランスでは日本とは関係ないけど日本語を使った店名やブランド名を見かけることが多いです。
私は音楽関係で働いていますが、音楽関係だけでも、tsugiという音楽雑誌、yoyakuというレコードショップ、Kuroneko Mediaの会社などがあります(ちなみにミミカキも音楽関係の仕事)。
最後に、ユニークなニックネームで思い出しましたが、以前、サンパウロで友達のホームパーティーで「君のコードネームは何?」と突然聞かれたことがあり(多分ニックネームを聞いてるんだろうなと思い)、ポルトガル語でパイナップルを意味する「アバカシ」と答えたことがあります。まさか日本人がポルトガル語のあだ名を出してくるとは思わなかった事と、そのネーミングセンスにブラジル人は喜んでいたので、外国語のニックネームを一つ持っておくと、初対面でも会話が盛り上がって良いかもしれません。