やっと見つけた……❣
シロツメクサ。
子どもの頃はあぜ道にいくらでも咲いていて、一日中でも花冠だ作れました。
私は脳性まひで上手に歩けなかったので小さかった頃に友だちと遊んだ記憶があまりありません。
いつも、おばあさんがいっしょでした。
手も不自由だったようで、花冠はおばあさんが手を添えて作ってくれました。
おばあさんは本当の祖母ではありません。
伯父夫婦に子どもがいなかったので一番下の妹だった母に婿養子を迎えて養子にしました。
未熟児で生まれた私に夜中も脱脂綿でミルクを飲ませてくれたそうです。
一歳になっても歩けなかった私といっしょに病院に入院して訓練をしたそうです。
小学校に入っていじめられて登校拒否をしたわたしに、「いじめられたらやり返せ。殴られたら、爪をのばしてひっかいてやれ」と言いました。
その言葉に従って、いじめっ子に向かっていったら相手が泣き出したので、私は学校が怖くなくなりました。
病気の時もけがをした時もおばあさんが病院に連れて行ってくれました。
ほんとうに優しいおばあさんでした。
母の口癖は「おめは、おばあさんがいなかったら生きていなかった」でした。
シロツメクサを見つけておばあさんを思い出しました。