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緊急通報……誤報です☆

間違えて押しちゃったんです。

猫の足が滑って触っちゃったんです。

クララは慌てて逃げたけど、私は慌てて消したけど、警備会社の連絡先が見つからない。

探しているうちに玄関のインターフォンが「ピンポン」

来ちゃいました、警備会社の人が!。

「ごめんなさい、間違いなんです。すみません!」

「大丈夫ですよ、ご無事なら何よりです。次からは間違ったら、ここに連絡してくださいね」と言って、電話番号を書いたステッカーを二枚くれた。

「結構、誤報ってあるんですか?」

「ありますよ、でもお客様の安全を守るのが仕事ですから、気にしないでくださいね」と帰って行った。

実は間違えたのは二回目で、最初のときは妹がよろけて通報装置を押してしまったのだそうだ。

その時はまだ管理員さんがいる時間だったので、管理人さんが駆けつけてくれた。管理人さん、高齢なのに走ってきてくれたらしい……。

「間違いなのね!、よかったよ、管理会社には連絡しておくからね」と言ってくれた、と妹から報告されたことがあった。

あんまり何度もやると「オオカミ少年になっちゃう」と奥に隠れた妹がいい、猫のクララは本箱の上から「ナー!」と返事をした。

「ふたりとも、気をつけてね!」と私は思った。

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