選外だけど、授賞式へ……😍😍😍
今日は船橋市文学賞の授賞式なんだって。
あたしの飼い主さんは、受賞者ではありません。
だけど、行くんだって授賞式へ。
「だってね、角野栄子さんに会えるんだよ。授賞式のあとに懇親会があって、作品の講評もしてくれるんだよ」
あんたね、そのために応募したの。
「うん、だって4年ぶりなんだもの」
もしかして、角野栄子さんに会うために童話を書き始めたの。
「うん、あたし船橋市民じゃないんだもん」
船橋市民じゃないと応募できないの?
「うん、でも公民館で文化活動をしていれば応募できるんだって、だから童話の会に入ったんだよ」
でもさ、いままで全部選外なんでしょ。才能ないんじゃないの。
「かもね。でも角野先生が『あなたはあと一歩ね』って、まえ会ったときにいったんだよ」
いつ。
「5年前かな?」
やっぱり、それは才能ないんじゃないかな。
「そうかもね、だけどおかげで児童文学を読むことができて、世界が広がったと思うから、行ってくるね」
「ただいま」
帰ってきましたよ。
「疲れちゃったよ。でも角野先生には会えたよ」
よかったね。
「うん、写真も撮ってもらったんだよ。まあ、あたしには童話を書く才能はなさそうだけどね」
そうなの?
「だけどね、市役所の担当のひとが応援していますよ、って、行ってくれたんだよ」
それじゃ、これからも書くんだね。
「うん、その前に読まなくちゃね」
はーい、おつかれさま。
おやつ忘れないでね。
「はーい」
いいお返事だね。