ハナニラは亡き友が好きだった花……🌸🌸
私に「物書きになりなさい」といってくれたひとです。
水本恵子さんといいます。
全身の筋肉が動かなくなり、最後には死に至る『シャルコー・マリー・ツース病」という病を抱えながら、最期まで障害者のために働こうと思っていた人です。
私は最期の直前まで傍にいて、最後に会いたいと言った方に連絡をしていました。
あとのことをお願い、と言われたのに、何もできていません。
私は彼女のことをみなさんに知ってほしいと思います。
私に朝ドラの原作を書けと言いました。
「あなたのおかあさんは面白いから、ドラマにしたらみんなが明るくなる」といって、母の話を面白そうに聞いてくれ「「あなたが来ない日にも聞けるように本にして」といって自費出版の費用を出してくれました。
『かねさんのひだまり」はそうっして出来上がりました。
そして、あろうことかNHKに「朝ドラの原作にしてください」と送ったのでした。
「送り返されちゃった」と笑っていました。
そのあと、入退院を繰り返して、翌年の1月4日に天国に旅立ちました。
ハナニラが咲く季節によく彼女の家の近くの河原を散歩したことを思い出します。