壊れちゃった思い出
私は身体障碍者だけれど、普通の学校に通っていたから、体操の時間が大嫌いだった。
小学生のときなんか、テストの成績は悪くないはずなのに通知表は悪かった。
中学校に入学して最初のテストで学年で4番だった。
自分でもびっくりしたが、周りはもっとびっくりしたようだ。
だから自分にも自信がついて、体操の授業も頑張った。
だから、逆上がりもできるようになった。
中学時代は、差別されることもなく楽しかった、と最近まで思っていた。
それなのに、還暦すぎたある日同級生がいった。
「中3のキャンプの時さ、佐代ちゃんを先生が車で、つれて帰ったあとで、あたしたちすごい危険な道を歩かされたんだけど、本当は隣に安全な道があったんだよね。内緒だぞ、って、いってアイス買ってくれたんだよね」と。
私は悲しくなって、黙っていてくれればいいのに、と思った。
それまで友だちだと思っていたけど、ただの同級生だと思うことにした。
そのことをブログに書いて、その人に読まれてしまった。
「友だちだと思っていたけど、ただの同級生だと思うことにする」と書いたら絶交された。
仕方がないよね。私は私なりに傷ついたんだから。