不思議な出会い、水本恵子さんと三浦綾子さんの本が隣どうしに並んでいたの……☆❣☆
もう40年以上前のことですが、大学のゼミの課題で三浦綾子作「塩狩峠」を読むことになっていたので、駅ビルの本屋さんに買いに行きました。
三浦さんの文庫本が並んでいる隣に、不思議な色実のきれいなはかなげな印象の、薄い菫色の本が並んでいたのです。
本のタイトルは忘れたのに、作者の名まえは覚えていたのです。
「水本恵子」と書いてありました。
15年後本人に出会いました。車椅子に乗ったその人は、寂し気な笑顔の人でした。
「水本さん、本出したことありませんか?」
「あるけど、どうして知ってるの!」
「本屋さんで見たんです。三浦綾子さんの本の横に並んでました」
「読んだの?」
「読んでません、きれいな名前だったので覚えてました」
「あれはね、童話のサークルで書いた作品を自費出版した時に本屋さんに頼んでおいてもらったのよ」といっていました。
それから10年後に水本さんの介助をする代わりに「三浦綾子記念文学館」に連れて行ってもらいました。
本当は自信がなかったので、無理難題を言ったら札幌行きをあきらめるかと思ったのですが、どうしても行きたい、というのでもう一人介助者がいればいってもいいけど、旅行代金が大変だよ、といったけど、決心は固くて3人で北海道に行き、会いたいといっていた小山内美智子さんに会って、旭川に行きました。
縁とは不思議です。
「道ありき」を読んでキリスト教に興味を持ちました。そして教会に通い洗礼を受けました。
そして隣に並んでいた本の作者に旭川に連れて行ってもらい、いっしょに三浦綾子さんの人生をたどりました。
神さまのなさることは本当に不思議です。