働かざる者食うべからず……😥😥😥
私には家を出て一人暮らしをしてまでシナリオライターを目指す勇気はありませんでした。
30代初めに体調を壊して歯科医院の医療事務の仕事を辞めて、お小遣い稼ぎに雑誌や新聞の読者のページに投稿を始めました。
3回に1回くらいは採用されるようになり、物書きになりたいなぁ、と思って、シナリオセンターの通信講座を受講しましたが、父から、働きもせず、結婚もしないなら「家から出ていけ」といわれたので、それは困る。仕事を探さなければ、と思って、ホームヘルパー講座を受けることにして、福祉の道に進むことにしました。
自分にはプロの物書きになる自信はなかったのです。
ときどき作文やエッセイのコンテストに応募して新聞の投稿も続けていました。
そんな時に難病で在宅で闘病中の友人が「あなたには文章を書く才能があると思うの。あなたのおかあさんの話しは面白いから書いて、本にして」といいました。
「自費出版なんてお金ないですよ」といったら「費用は私が出してあげるから」というので、小説講座に行きながら書くことになりました。
『かねさんのひだまり』という本が出来上がりました。
小説講座の先生が出版祝賀会も開いてくれたので、友人も母もとても喜んでくれました。
友人は朝ドラにしてください、と、NHK に送って、送り返されたと笑っていました。
翌年友人は亡くなり、その翌年に母も亡くなったので、生きているうちに本を出すことができてよかったです。
小説講座の先生も亡くなったので、とりあえずエッセイ教室に通いましたが、角野栄子さんに会ってみたくて童話を書き始めていまに至っていますが、人生は短いのです。
どこまで行けるかわかりませんが、どんなチャンスが埋もれているかわからないのであきらめることなく書き続けましょう。