葉ボタン泥棒
先週の金曜日、町内会の花ボランティアの当番だったので、見られたらちょっと恥ずかしいような派手なピンクのジャンバーを着て歩道脇の花壇に水やりをしていた。
「あれッ、葉ボタンが少ないような気がする!」と私が行ったら、
「そうなのよ、毎年植え替えするとすぐに抜かれちゃうのよ」
「歩道の葉ボタン盗んでいく人がいるんですか?」
「ほら、ここ、夜間はあんまり人通りがないでしょ。だから抜いて行ってもわからないらしくて、毎年とられるのよ」
「せっかく、街をきれいにしようと夏と冬に植え替えてくれているのに心無い人がいるものですね」
「本当よ、今年は13本も抜かれたのよ」と班長さんが言った。
本当に皆さんいい方たちなのだと思った。
私は、成り行きで花ボランティアになってしまっただけで、用事があったり、通院があったりで半分も参加できていないが、皆さん休むことなく花壇を管理してくださっている。
おかげで、気持ちよく歩道を歩くことができる。
道路を隔てて地域が違うので片方は中学校の周辺だけ花が咲いていて、反対側はまっすぐ町会の終点まで花壇になっている。
町内会によって考え方が違うのだと道路の右側と左側を見ながら複雑に感じている。