怖いなぁ……☆☆
すこぶる怖がりな私は、朝から怖い、怖い、と頭の中で声がする。
こんなことは初めての経験だ。
先日、志村けんさんが亡くなった、時から特に怖くなったような気がする。先週の「あいつ、今何してる!」という番組で、声を聴いたときに「あっ、この人なんか大きな病気をしてる」と感じた。
その前日に新型コロナで入院した、と聞いたから、「志村けんさん危険な状態かもしれない」と思ったら、あっという間に亡くなってしまった。
高齢者の肺炎は分かりづらいのだ、熱が出たときにはもう手遅れ、という高齢者をケアマネをしているときに何人も見てきた。
だけど、志村さんはまだ70歳。そんなに高齢じゃない。
それだけ、今回の新型コロナは危険だということだ。
私は脳性麻痺で気管支系も心臓も弱い。
罹って、すぐ死ぬならいいが、苦しむのは嫌だ。
なるべく家でおとなしくしていよう。ト思うが買い物には行く。大量に買い物ができないから少しずつ買出しに行くと、スーパーは人がウヨウヨ歩いているし、公園は親子連れで遊んでいる。
どこに行っても怖い。
それで、ハタと考えた。気が付くのが遅くて申し訳ない事をしたと反省している。
リハビリテーション科の理学療法士さんは、一日に何人もの人に触れているのだから、さぞ怖かろう、と思った。
頚椎症の私はリハビリに行くと三日間ぐらいは肩や腕の動きが良くなるが、この際だからリハビリは我慢して、痛み止めを飲んで、乗り切ろうと思う。
自分が感染源になっていない、とも限らないから、心して行動しなければ、と思う。
何十年も生きてきて、こんな得体のしれない恐怖感は初めてだ。
心療内科で先生に話したら「慣れるしかないんだよ。長期戦になるんだから、今は世界中が神経症の状態で、慣れる前に疲れちゃってるんだよ。あなただけじゃないよ」と言われた。
先生は患者が一人終わるごとに、窓を開けて換気をしていた。
「ほらね、僕だって気をつけているんだよ!」
「本当ですね、頑張ります」