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所感 ”サッカーシステム大全” #3  3バックの特徴まとめ

サッカーの戦術を一から学び直しているのですが、読んだ本の所感を自分の勉強がてら記載します。

今回も、現鹿島アントラーズコーチの岩政大樹氏の『サッカーシステム大全』です。
概要の記事はこちら。
4バックの特徴まとめはこちら。


今回は、本書に書いてある3バックのシステムの特徴と攻守におけるメリット・デメリットについてまとめを記載します。

3バックのシステムとして以下の2つのシステムが説明されており、基本的な配置は以下のようになっています。

③3-4-3 3バック2ボランチ

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④3-1-4ー2 3バック1ボランチ

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上記システムの、攻撃および守備におけるメリット(良い点)とデメリット(悪い点)を簡単にまとめると以下のようになります。

本書は攻撃よりも守備についての記載が多いため、下記の記載も守備が多めになっています。

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上記まとめをもとに、個人的に思ったところを以下に記載します。

①3-4-3について
個人的に3バックでプレーすることは多くはなかったですが、
・DFの3枚に相応の能力が求められる。4バックの場合は4枚で守れるが、3バックの場合(WBの下がりが遅い場合)3枚で広い範囲を守らなければならない
(ここらへんは本書のメリットと相反する気がしています)
・中盤のパス回しがしやすい。単純に枚数が多いのでというのもありますが、そもそもの立ち位置も理由になっていると読んでいて気が付きました。
といった印象があります。3-4-3というよりも3-6-1の経験からですが。

②3-1-4-2
このシステムを自チームでも対戦相手でも経験したことがないですが、
・単純に後ろの枚数も少なくVOも一人で横のスペースもあるしで、守備に不安そう
・その分、攻撃は中央の厚みもあるしWBも含めて人数をかけて行けそう
という攻撃重視の印象を持ちました。

本書では、サガン鳥栖の可変システムも含めて3-1-4-2からシステムを動かした例が多く記載されていますが、それだけこのシステムを保って戦うのは特に守備面で無理があるのではと思いました。

また、これは3バック全般的に言えることですが、本書では攻撃重視の3バックが増えてきていると書いてはあるものの、やはり守備重視のシステムだという印象があります。
もともと守備的なチームが採用していたり、終盤で守備固めをする場合4バックから3バック(実質5バック)に変更する例が結構あるためです。
とは言いつつも、今後どんな感じになっていくのかは興味を持って見ていきたいと思います。

今回は以上になります。

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