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倉貫書房立ち上げ実務裏話

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納品のない受託開発をしている会社が、「ISBNって何!?」というレベルから出版社を立ち上げるまで。 これから出版社を立ち上げることを検討されている方の参考になれば嬉しいです。
運営しているクリエイター

#出版社

はじめに

これは、お客さまのパートナーとなり事業開発や業務改善をソフトウェアで支援する「納品のない…

にわか読書家
10か月前
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第1話:インディーズ出版とは!?

事の発端は、倉貫さんと仲山さんのポッドキャスト「ザッソウラジオ」に呼ばれたことだった。 …

にわか読書家
10か月前
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第2話:師匠との出会い

自分の知っているものに置き換えて考える準備は整ったのだが、いかんせん出版業界を知らな過ぎ…

にわか読書家
10か月前
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第4話:ISBNを取ってみる

師匠も工藤さんも、「少し時間がかかるから、とりあえずISBNの取得を急いだほうがいい」と言っ…

にわか読書家
10か月前
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第5話:どんな出版事業をしたいか具体的に考えてみる

既存の一般的なやり方を踏襲するのであれば、第一ステージから、業界のレジェンド級の師匠たち…

にわか読書家
9か月前
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第6話:どうやって読者に届けるか

冒頭に書いたとおり、私は、倉貫さんのように著者になったことも、出版事業に関わったことも一…

にわか読書家
9か月前
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第7話:印刷・製本について学ぶ

売り方の方針が決まったので、ついに印刷・製本の準備を始めることになった。   本来は、装丁が固まってからでいいのだと思うが、右も左もわからないため、まずは、師匠のセッティングのもと、大人の社会見学的に勉強させていただいた。   まずは、印刷会社。 最初に教えてもらったのが、本って、四六判やA5判などの形、上製や並製などの製本の仕方、とたくさんの種類があること。 言われてみれば、単行本、新書、文庫、ハードカバー、ソフトカバーといろいろあるな、と思っていると、紙は桁違いに種類があ

第8話:初版部数・価格を決める

この本は、初版印刷部数を増刷前提の1,000部、本体1,200円(税別)にしたのだが、決定までの経…

にわか読書家
9か月前
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第9話:印刷するまでに必要なこと

原稿は、すでに師匠に手を入れてもらっていたのだが、印刷・製本するまでには、DTP、校正、装…

にわか読書家
8か月前
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第11話:流通に乗せるための機関に登録する

発売は2024年3月9日だったのだが、「第9話:印刷するまでに必要なこと」の一連の作業と並行…

にわか読書家
8か月前
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第12話:梱包・発送する

直取引だと、個人・法人問わず、お買い上げいただいたお客様への発送は自分たちでする。私たち…

にわか読書家
8か月前
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【レポート】吉祥寺・ブックマンションでゲスト書店員をさせてもらった話

4月28日(日)、吉祥寺・ブックマンションの棚主である「ぺろきち商店」様に、倉貫書房特設ブー…

にわか読書家
7か月前
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【レポート】初めて文学フリマ東京に出店した話

5月19日に東京流通センター 第一展示場・第二展示場で開催された文学フリマ東京38に参加しま…

にわか読書家
6か月前
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【レポート】初めて本屋さんでトークイベントに出て、ブックマーケットに出店した話

20年も本を読まなかった私が、本を収納できる家に引っ越すほど、急に本を読み始め、本屋さんに通うようになったのは、出版事業の立ち上げに誘われたことがきっかけではあるが、実は本質的な理由はそこではない。 大阪・堺という独特な歴史のある商人のまちで生まれ育ったこともあるのか、かなり大人になってから、かの有名な二宮尊徳の名言「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」という言葉を聞いた時も、「まあ、そういうお店も会社もすぐ潰れるし、当たり前すぎて、わざわざ言う話でもなくな