初動負荷トレーニングの思い出を綴る
先日、約1年ぶりに初動負荷トレーニングのため、池袋のワールドウイングに行きました。
通常、トレーニングするには会員にならなければいけないのですが、鳥取にあるワールドウイングの本部で行われる合宿に参加したことがあれば会員でなくともビジター利用できるという特権を得られます。
もちろんお金はかかるのですが、自分はそれを活用して気ままにふらっとトレーニングをしに行ったりします。
初動負荷に初めて足を踏み入れたのは自分がまだ大学1年の時でした。まぁ大学生といっても自分の場合は1年制大学()でしたし、前期はちゃんと行っていましたが、後期は不登校でした。そして高知に行くことになり、ドロップアウトしました。そんな時にあのトレーニングに出会いました。
初動負荷のジム、ワールドウイング町田に初めて入会したのは大学生という肩書きでニートをやっていた真っ只中の8月ごろだったかと思います。
当時練習やトレーニングを見てもらっていた方と、治療をしてもらっていた方に勧められてそこで初めて知りました。そして自分はワールドウイングの「カモ」となります。信者です。南無。
少々のおふざけが入りましたが、そんな宗教じみたものではなくて、普通のトレーニングです。ただ少し依存性があることと、クセになることなどから、「いいトレーニングがあるよ」と布教活動をしてしまう会員が少数います。
もちろん自分もその1人でジェイファムの時はチームメイトを5人くらい巻き込んでしまいました。
今振り返るとその時の情熱はすごいなと自分で思います。ただ忘れてはいけないのは、巻き込めるだけのスゴさが初動負荷トレーニングにはあります。それは紛れもない事実です。
説明が遅くなりました。「さっきからなんなんだ一体!初動負荷トレーニングってなんだ?!」と思われている方もいるかと思うので簡単に説明したいと思います。
初動負荷マシンや、B.M.L.Tカムマシンなどを用いて行うトレーニングで、特徴的なのは立体的な動きであることと、血中の酸素濃度が上がるため運動を長く継続できる点だと思います。
みなさんが想像するようなトレーニング、例えば腕立て伏せやスクワットなどは回数を重ねていく過程で「もうできない!」というポイントがあるかと思います。
しかし初動負荷トレーニングにはそれが無く、100回、200回、300回と続けることができますし、中には同じ動きを1000回繰り返す人の話も聞いたことがあります。
まぁ最後の話は盛って伝えられた可能性はありますが、経験から察するに500回は普通にできると思います。あまりやりたいとは思いませんが。それにほぼ休憩無しで平気で1時間、2時間とトレーニングをすることができます。
その点からも他のトレーニングと比べて特異なものだといえると思います。
このトレーニングは「奇跡のトレーニング」とも言われ、杖がなくては歩けなかった方が杖を使わずに歩けるようになったり、麻痺が緩和されたりと、スポーツ選手のみでなく、幅広い層の方に支持されています。
自分自身も左手の骨を骨折した時に左手以外のトレーニングを行なっていました。これも他のトレーニングでは難しいことかもしれません。
そして血中の酸素濃度が上がることで、怪我の治りも早くなると思います。実際に予定より2週間早くギプスがとれてリハビリに移ることができました。
怪我の時だけではなく、野球のパフォーマンスにおいても救われた点が多くあります。イップスの改善、スプリント能力の向上など、目に見えた変化もありました。さらにトレーニング中は自分の体の状態を知ることになりますし、動かし方を知ることにもなり、自分の身体の傾向や課題を知ることができました。
この前トレーニングをした時に昔会員だった頃の自分を思い出しました。
初動負荷依存症で、初動負荷が無いとダメな身体だった自分は初動負荷が無いことを言い訳にしたり、無い物ねだりをしていました。
1日2時間は当たり前、3〜4時間、1番多い時で6時間トレーニングしたこともありました。
ワールドウイングで嫌な先輩に会って茶化されたり、逆に見返してやると思って毎日ワールドウイングに足を運びました。
あの時はすごい熱量で、野球がどういうものかも、人間関係がどうかも、何もかも知らなかったただの怖いもの知らずで。
だからこそ全力で走ってこれたのかもしれないです。それでもその熱量を久々にマシンを動かして思い出しました。
あっという間に2時間が経ち、閉店時間になりました。蛍の光が流れるまで残ってやる感じ、懐かしい。
1年くらい初動負荷はやってませんでしたが、1番最後に会員だった頃よりも可動域も上がっていたし動きも良くなっていたと思います。
ただ所々、機能していないところを発見しましたし、錆び付いているところもわかりました。
それと同時にやっぱり最高のトレーニングだなと思いました。
いよいよトライアウトもあと一息!
いろんな感情を全部ぶつけよう!
掴みに行こう。頑張ろう。
人生に失敗はつきもの!
人生はテーマパーク。
目の前の楽しい時間を見逃さないように。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
藤原 蔵太
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