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【イベントレポート】明石酒造と考える「クラフト」の定義

こんにちは。KURAND公式note編集部です。

KURANDでは、商品を製造してくださるさまざまなパートナー酒蔵とともに、新しいビジョンの浸透や深堀りをする場を「ビジョンドウィズ」と称し、毎月ディスカッションを交わしています。

第18回の「ビジョンドウィズ」にお越しいただいたのは、クラフト酒のオンライン酒屋「クランド」で販売する焼酎「紫貴」や「ダルメシアン」などを造っていただいている明石酒造さん(宮崎県えびの市)です。

今回は明石酒造より、常務取締役で杜氏の明石さん、 営業部部長の津貫さんにお越しいただきました。KURAND(クランド)との商品開発についてや「クラフト酒」についての考えを伺いましたので、その一部始終をご紹介します。

いつもより少しハッピーになれるようなお酒

明石酒造さんは、宮崎の米どころとして知られ、田園風景が広がる「えびの市」で創業120年を迎える酒蔵です。最初のお取組みは2022年。紫芋焼酎の「紫貴」が最初の商品です。

「KURANDの『日常の中の非日常』という考えにとても共感しました」と明石さん。「私たち明石酒造の焼酎には『ちょっと良い焼酎をいつも通り』というフレーズを入れています。その考えととても近いのかなと思っています」と、KURANDの考え方に共感したポイントを話してくれました。

「焼酎の業界だけで見ても、大手の酒蔵さんの存在はとても大きいです。私たちはその中で、日常の中で少し特別感を感じてもらえるような、こだわりを持って造ったちょっと良い焼酎を提供していきたいと考えています」と、その考えの背景を語りました。

「私も『日常の中の非日常』は印象に残ってますね。ほかにも『ひらけ、おさけ!』」だったり、KURANDではやるべきこと、考えていることがしっかりと明言されているなと感じました」と津貫さん。

「明確なビジョンがあることで、普段の仕事の中で判断基準になると思います。言葉にはすべて背景があります。私たちが何をするべきか、KURANDが何を目指しているかが明確に示されているので、とてもわかりやすいなと感じています」とKURANDの考え方のスタンスについても共感している部分を話してくれました。

『ちょっと良い焼酎をいつも通り』というフレーズの背景について聞いてみると「焼酎の業界でもやはり大手の酒蔵の存在はとても大きいものです」と明石さん。「その中で明石酒造はまだまだ小さな酒蔵ではあるものの、えびの市の中では多くの方に明石酒造の焼酎を楽しんでいただいています。そういった方々に向けて、次のステップの焼酎を造りたいと考えたときに、日常で楽しんでいただきつつ、いつもより少しハッピーになれるようなお酒を届けたいと考え、このフレーズを付けました」と、教えてくれました。

物、事、時がリンクしたときに生まれるお酒

KURANDはオンライン酒屋「クランド」で販売する多種多様なお酒を表すために、「クラフト酒(しゅ)」という言葉をオリジナルで作りました。さまざまなパートナー酒蔵にもご意見を伺いながら、その認知の拡大に挑んでいます。明石酒造さんにも「クラフト酒」をどのように捉えているか尋ねてみました。

「”手づくり”とか”携える”といったイメージが真っ先浮かびましたが、それ以上に感じるのが”物””事””時”がリンクすることで生まれるお酒なのかなと感じました」と津貫さん。「ただ単に”手づくり”とか”携える”ということだけではなく、”この時代”に”これ”が”なぜ”作られるのかという背景が不随するものなのではないかなと思いました」とクラフト酒という言葉の持つ意味を話してくれました。

「一般的に”クラフト”という言葉を調べると”手づくり”だったり”手芸品”とか”少量生産”という意味合いが真っ先に出てきます」と明石さん。「しかし明石酒造はそこには当てはまらない蔵だという風に感じます。なぜかというと設備が入ってしまっているからです。だからこそお取引きした最初のころは、私たちのお酒も『クラフト酒』に入れるのだろうかと感じました」と最初の頃の気持ちを語ります。

「その中で、こうやって継続してお取引きさせていただき、クランドのECサイト上に明石酒造の造る焼酎が並んでいるのを見て、『クラフト酒』として認められたんだな。という感覚がありました」と続けます。「それを踏まえると、私たち造り手が”想い”を乗せて造ったお酒を、KURANDが”想い”を乗せてお客さまに届けるもの。これが『クラフト酒』なのではないかなと思いました」と、話してくれました。

KURANDでは、個性豊かな新しいお酒を、酒蔵さんと一緒に日々開発しています。日常の非日常を楽しめるクラフト酒をこれからもお客さまにお届けしていきたいと思わせてくれるお話でした。KURANDはこれからも常に新たなお酒との出会いを求めて、思わず見に来てしまうようなお店を目指していきます。

ディスカッションの後は、恒例の懇親会。明石酒造さん、ありがとうございました!

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