間取りの前に…知っておきたかったこと
設計士さんの前に家相や風水の鑑定士さんに見てもらうのか?
聞いたことありますか?
「家を建てて命取られることもある」。
新築後、世帯主や身内に不幸が起こることがある。
必ずじゃない、たまたまだとも思う。
タイミングが近いとつい結びつけて考えてしまうこともある。
我が家、世帯主は父です。
高齢なので、30代若夫婦とは「何かある」確率が異なる。
元気に長生きするために快適な家にするのに、何かあっては困るので無下にはできない数千年の学問、風水。
最近、本屋さんで必ずといっていいほど平置きされている『母ちゃん、ていねい たまにガサツ』でも、著者の石岡真実さんは10回も家相鑑定をしてもらったと書いてあった。
オシャレなだけじゃないのね…と驚いた。
「家相」と「風水」ガン無視した家いっぱいあります
私も自分なりに調べました。
きっかけは、インスタやYoutubeを見て「コの字の平屋いいな」って思って。
施工事例を調べる中で「コの字、ロの字は家の重力中心が家の外になり大凶」というのを目にした。
ん?風水か…と思ってネットでも調べ、10冊くらい本を読んだ。
調べれば調べるほど不安になる。
まだ何も決まっていないからこそ、家相や風水に乗っ取ってプランを立てることもできなくない。
でも、コの字ダメ、ロの字ダメ、凸凹すぎるのもダメ、どこかが凹んで欠けているのもだめ、かといって欠けなどなくツルンとした四角形もダメ。
どうすりゃいいのよ!ってなる。
一方、インスタでもYoutubeでもコの字、ロの字の家はたくさん出てくる。
建築家さんや設計士さんは家相や風水についてどう考えているんだろうと疑問が湧く。
設計士さんに聞いてみた
「家相や風水はどれくらい重んじていますか?」って。
「学問が発達した頃とは暮らし方や考え方が変化しているので、鬼門や裏鬼門など最低限は考えますが、暮らしにくくなっては意味がないので僕らはあまり重んじていません」と。
「中には気にする方もいらっしゃいます」ともおっしゃっていた。
さあどうする。
この段階での私の考えは「暮らしにくくなったら意味がないという点では賛同、だけど完全に無視するのも怖いので、私の希望の中に本気でヤバそうな要望があったら教えてください」とお伝えした。
だけど、コの字を「まあ、良し」とするものは1つも見つからなかったので一応やめておくことにした。
「家相」と「風水」混同されがち
気学・方位学・環境哲学・宗教学にも絡む。
歴史は数千年にも及び、おいそれと私が解説はできないんだけど、「家相」「風水」両方を考慮していたら家は建たないと思う。
土地・立地もあるし。
どちらの考えを採用するか絞って、それに基づいて考えるか…。
世帯主の生年月日から「今年はやめておけ」とかそういうのもある。
ローンとか子供の就学とかのスケジュールがあればそれに従うのも現実的に難しい人もいると思う。
それでなくても家づくりにはたくさんの沼があるのに、前提に家相や風水があると沼が地獄になりそう。
ちなみに鬼門や裏鬼門の考え方は家相であって、風水にはない考え方。
そして、少しホッとしたのは鬼門は生門や貴門・気門・起門と表すこともあるそうな。
打開策を探る
我が家、リビングをまるまる土間にする。
夫が犬を飼いたいと言っていて、リビングを犬スペースにしようと思って。
なんかダメそうじゃない?と思って調べたら、案の定「リビングが土間であることは凶」だと書かれていた。
冷えることが良くないのだそうだけど、うちはきっちり断熱材を敷いた上での土間だしな…と思い、そうか、ある程度は事前に知った上で取り入れられる打開策で対応するという手もあるのかもと思い至る。
なんなら、冬場、父が暖かく入浴できるようにお風呂場を1番暖かい南西に持ってきたい。
お昼間に入浴すれば快適かなと思って。
南西は裏鬼門にあたり、本来お風呂場はNG。
だけど、マンションでは間取りは変えられないケースが多い。
そういう間取りに住んでいる人みんなが災いに遭っているわけではないと思う。となるべく思うようにする。
どの方角にどの用途の部屋があるかによって、「○色の小物を置きましょう」とかもあるし、どの部屋も湿気をこもらせない・掃除をこまめにして綺麗に保つことが重要であるみたい。
暮らし方でできる工夫、ある。
前向きな気持ちでそっちを取り入れよう。
一応、父と夫にも家相や風水についてどう考えているか聞いてみたら、二人とも「気にしない」と。
鑑定士さんに見てもらうにしても、じゃあ誰にという点で「この人なら!」と見極めるの難しい。
そういうことに詳しい知人に「良い人知っていますか?」と聞いたら、しばらく考えて「知らないほうがいいこともある」と。
最低限取り入れること
地鎮祭を執り行う
土用中に着工日を設定しない
家相や風水に関わらず、清潔でない家で運気が上がるとは思えない。
家のほうはそうそう変えられないけど、掃除であればできるというスタンスのもと、計画は続行することにした。