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建築家 石井さんのポジティブ提案に救われる
シロアリの原因は、父が思っていた床下の土の湿気ではなく、建物四隅のこの部分。
このコンクリートが中に繋がっているので、雨水普通に床下に入り込んで水分を含んでいた。
あとは窓枠のコーキング切れ。
父曰く「一度もコーキングの打ち直しをしていない」…つまり40年ほったらかしだったので窓枠まわりがパカパカで、そこからも雨水ジャンジャン入り込んで壁の木材も水びたし状態。
シロアリ被害のひどかった部分と一致するので、この建物の四隅は板金でカバーを作ってもらうことに。
↑水内さんは、板金加工もできると判明!すごっ!
床施工、0から考え直す
当初、予定になかった床の全撤去。
「こうなったからこそ、違うプランも検討できるようになりますね」と、石井さん。
1.【土間案】
床下地を撤去→モルタルを流し込む→土間にする
そうすることで、床下がなくなるので湿気がこもる場所そのものがなくなる。
現在浸水している部分が“表し”(むき出し)になるため、浸水状況が常に確認できつつ、浸水しても乾燥させることができるというメリットがあります。
土間の範囲はいろんなパターンが考えられそうです。
例えば、半分土間で半分はステージっぽく床があるなど。
ただし、この場合、手配済みのフローリング材と調湿材が使えなくなるのでもったいないですが。。
フローリング材は無垢の幅広なので、家具に使うことはできそうです。
プランとしては楽しいですが、デメリットとしては寒さもあるでしょうか。
2.【床下地変更案】
土台を撤去→床にモルタルを流して鋼製束で下地を構成する
将来的な、シロアリリスクは回避できます。
ただし、工事費は増える傾向にあります。
3.【ダメージ箇所のみの更新案】
欠損箇所について更新→予定通りの工事を目指す
費用的に現実的。
材料を交換し、浸水箇所を塞いで調湿材を敷き詰めれば、リスクは大きく減ると思います。
ただし、水内さんの大工工事は増えることと、時間がかかると思われます。一番現実的選択かもしれません。
「大変に思う気持はあると思いますが、冷静に対処していけば解決できることなので、落ち着いて考えて進みましょう!」
予定になかったことが起き、石井さんにも水内さんにも予定外の相談や決定、スケジュールも奪うことになるのに、優しい言葉にジーンとする。
今までになかった選択肢が降ってきたことで、シロアリに呆然として思考停止していた脳が動き出した。
それと同時に、これまで何も起きずに過ごせたこと、この機会に気づけたこと、これから安心できることにに気づき、むしろシロアリに感謝までできるようになった。
石井さんからの提案について前向きに考える。
1.土間案
→正直、これスゴい面白そうだなと思った。あと、鉄骨が濡れたり腐ったりしていないか目視できる点も良いなって。
が、うちには貨物用エレベーターがあるため、段差ができるのは不便だなということと、水内さんが「海苔(乾物)を扱うという点で、土間って湿気とか大丈夫なのかな」って気づいてくれて。ここは面白さより海苔優先することに。
2.床下地変更案
→父はコレ推しだった。
どうしても床下の土の湿気が気になるらしく。
「コンクリート流しちゃえば今後安心じゃん?」って。
なので「長い目で見た耐久性が最強なのはこの案ですか?」と石井さんに聞いてみた。
「建物自体は鉄骨造なので、本当に大事な耐久性って鉄の部分なんですよね。そういう意味では、耐久性の違いにはこだわる必要はないのかもしれません。」とのことなので、コンクリートを打ってシロアリ対策しても、そもそも鉄骨がもたなければ膨らむ工事費に見合わないかなと思い、その旨を父に説明した。
というわけで、前向きに考えた結果…3.ダメージ箇所のみの更新案に決定!
これなら先に買ってある2Fとお揃いの床材など材料も無駄にならないし。
では、元と同じ造りに戻すために、具体策をいくつか詰める。
窓を支える梁はプレートで補強してくれた。
この窓、重たいもんね…
外側は板金で雨が吹き込まないようにしてくれた。
窓周りのコーキングも打ち直してくれた。
水内さんは1人で本当になんでもできちゃう。
柔軟性も創造性もあって、もともと友人だという石井さんとのタッグは最強!