自分に合った「カメラレンズ」の見つけ方
過去に3年間どっぷりカメラにハマって、たくさんの知識を詰め込みました。その結果、自分に合ったカメラレンズの見つけ方はこれだという結論が出ました。
これが結論です。
カメラをやっていると「この写真はすごい」「ビビッときた」という写真を見ることがあると思います。それ以外にも自分で撮った写真や友人が撮った写真にも好きな写真があるかもしれません。そんな好きな写真が撮れるレンズが一番自分に合っているという結論に至りました。
ちょっと私の例で紹介します。
私がカメラを始めた頃、好きな写真家が二人いました。一人目はSteve McCurry(スティーブ・マッカリー)です。
彼の作品で有名なのは『Afghan Girl(アフガニスタンの少女)』でしょうか。とにかく彼の写真には惹きつけられる魅力があって、見た瞬間からファンになりました。そして、こんな写真が撮りたいと思うようになりました。
スティーブ・マッカリーのような写真が撮りたいと思い、とにかくググりまくってインタビュー記事やカタログ、実際に彼から指導を受けたという生徒のブログなど、あらゆる資料を調べました。
ある写真カタログに複数枚の彼の写真と撮影データ(カメラとレンズ、シャッター速度、F値)が書かれており、スティーブ・マッカリーのフィルムカメラ時代のレンズが特定されました。
他にもスティーブ・マッカリーのインタビュー記事で好きな焦点距離は50mm、35mmと言っており、当時の彼の映像を見ると、50mmの単焦点レンズを使用しているのも確認できました。
私が好きな彼の作品データを見ると、50mm、35mmレンズを使っていたこともわかり、「なるほど、私は50mmや35mmのレンズで撮られた写真が好きなのか」と理解することができました。
そして、二人目はHenri Cartier-Bresson(アンリ・カルティエ=ブレッソン)です。
ロバート・キャパらと写真家集団「マグナム」を設立するなど写真界への貢献がすごいのですが、彼の撮る写真は一言でいうとシンプル、そして優美なんです。
彼の写真は基本50mmレンズで撮影されているようで、関連書籍などで調べることができました。特に彼の生い立ちや作品がコンパクトにまとめられた『アンリ・カルティエ=ブレッソン:20世紀最大の写真家』は、撮影技法から考え方、写真作品など堪能でき、とても勉強になりました。今でも読み返しています。
好きな写真家の好きな写真から撮影データを調べて、私の場合は50mm単焦点レンズで撮影された写真が好き(自分に合ってる)とわかりました。
当時はAPS-Cサイズのデジタル一眼レフを使っていたので、フルサイズで50mmレンズを使ったのと同じにするために35mmのレンズを使い、約52mmの焦点距離で撮影を楽しんでいました。
あれから数年経ってデジタル一眼レフで写真を撮る機会が減りましたが、先日友人のフルサイズのデジタル一眼レフを見てカメラ欲が再熱しました。今度はフルサイズで正真正銘の50mm単焦点レンズで撮影を楽しみたいです。