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写真撮影の適切な距離感
写真家の幡野広志さんの著書『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』を読んで、写真撮影するときの「適切な距離感」について学ぶことができました。
約10年ぶりにデジタル一眼レフを購入して、家族の写真を撮ってきました。しかし、家族の中でも娘は「撮って、撮って!」とポーズを決めながら写真を撮られたいのに対し、妻と息子は「撮らないでっ!」と撮られることを嫌がります。
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これは本人の性格なのかと思っていたところ、本に書かれていた次の文章で「写真撮影には適切な距離感」があることを知りました。
会話の距離と撮影の距離は違います。何も考えないで会話の距離で写真を撮っちゃう人が多いです。写真は見知らぬ他人以上の距離で撮ったほうがいいです。
写真を会話の距離で撮っている人が多いから、子どもが撮る写真は近く、親が撮る子どもの写真も近いんです。それから恋人を撮った写真も近くなりがち。
相手が好きな人であればあるほど近い距離で撮影をしてしまいがちです。心理的に近づきたいから。だけど被写体にとってはストレスですよ。
「会話と撮影の距離は違うのか!」ということと、「知らず知らずのうちに、妻と子どもにストレスを与えていたのか」ということに気づきました。ストレスのない距離感を探すことが、私の今後の課題になりました。
この本は「伝わる写真」とは何かということを中心に、写真の撮影の適切な距離感以外にも、光の読み方や家族を自然体で撮る方法など、テクニックよりも考え方に重点をおいています。
私は本を読むときに大事なところに赤線を引いて折り目をつけるのですが、この本は目からウロコの発見がありすぎて折り目だらけになりました。
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本からたくさん学んだことがありますが、まずは撮影するときの適切な距離感を考えながら家族を撮影したいと思います。