僕ヤバ@Karte7考察

Karte6の私見に対する結論

Karte7の考察をもって、最後の項に述べます。

今回は担当さんのつぶやきだぞ!!

ありがとうございます!本当にありがとうございます!!


僕だけの居場所

中二病フォント。危険な衝動を抱える市川が安心できる場所。"聖なる箱"という表現はどことなく、市川の心の箱、心情矩形を連想させる。

加えて、この時の市川の立ち位置は本棚の裏。まだ山田との距離は縮まっていない。

侵入者は存在してはならない

市川の心を掴んで離さない山田が"侵入者"と評されるのが言い得て妙。図書室を矩形とするなら、山田は心の侵入者だ。

また、"目黒区イチの美人で〜"、と市川の中で山田の評が上がっている。ベタ惚れでは?

目黒区:高級住宅街を有する。地価が高く高所得層が多い。舞台はおそらく郊外だが、全般郊外も高い。

どうやら洗足周辺らしい。

学校でねるねるねるねを作ろうとする女

懐かしい駄菓子。流石に幼児向けだと市川は心の中で叫ぶ。市川はこういうものを卒業している

懐かしの鼻歌も再登場で、山田はご機嫌だ。
この状況は、Karte1を意識したものと思われる。

そして水汲みにおもむろに立ち上がるが……。

盗らねえよ!!!

お菓子が大好きな山田は、市川が盗るかもと思って隠す。しかし、市川は上記の通り卒業しているのでこの突っ込みになる。

落ち着いたちょっと大人の市川と、子供らしくお菓子が好きな山田との、価値観の相違が光るシーン。

まあ、ここで見る所はそこじゃなくてね。

棚裏の市川に、わざわざ山田から視線を送る、っていうところ。

今まで山田は市川に自分から視線を送る事はなかった。見たとしても、外的要因によるものばかりだ(Karte1はたまたま目があっただけ)。

つまり、Karte6の市川の行動が山田の意識を変えた証左。好きの反対は無関心であり、Karte5の山田はまさに無関心だった。

このシーンは、山田の心に市川が侵入した事を表している。山田はこの時確かに、市川を意識したのだ。

え!?まだ水を!?

山田が水をこぼしまくる。楽しみで足早になったか。自分のテリトリーを荒らされた市川は堪らず前線に躍り出る。

床を自ら拭きに出るあたり、市川は品がいいと言うか、育ちがいいというか。

……あとで… …拭こうと思ったんだけど…

ぎこちない会話。市川は山田に遭遇してしまう。そしてこの時、山田は市川が水をこぼして尻拭いになった事にしょげる。

うおおおおおお

市川、走る。
1ページを贅沢に使った貴重なシーンだ!!

雑巾投げ捨てるコマがヒロイックでカッコよくない?

お上品だなあ

が、山田は堂々と廊下で食べているのであった。

それ あげる

山田が市川にお菓子をあげる初めてのシーン。
Karte1では余りものすらくれなかった。
しかし、Karte7では山田は余りをくれた。

作中で山田がお菓子をあげているのは小林だけ。
この行動だけでも山田の心が変わったことがわかる。

この行動に対して、市川は耳を赤らめるのであった~~~。
ほっこり。

……ところでそのスプーン、使った?

まとめ

Karte7はKarte1との対比回。
山田の視線が大きく変わる。
市川と山田の関係も大きく変わった。

この先、山田の視線がどこを向いているか、注目です。

……もうちょっとだけ続く。(深読み苦手な人は回れ右だ!

桜井先生のつぶやきはこちら!!!

ねるねるねるねを作るだけの回なのに……。


私見:Karte6に対する見解

結論から申し上げますと、

山田はKarte6の市川の献身に気が付いている。

その上で「市川って面白いね」と言った。こう結論付けることとしました。
というのも、やはりあの状況で都合良く自転車が投げられることは無く、
小林の言葉が決定的に"市川の故意への糾弾"であったから。

そして市川は山田を助けたと言わなかった。
これがKarte7以降、山田が"市川って何者?"という興味待つきっかけとなり、
視線で追うようになっていく……という見解です。

今回も、山田がさんざん水をこぼした後(それも雑巾がけまでしてた)、
息を切らして市川がコップを持ってくる。

これに"山田は気が付かない"、とするのはちょっと市川の願望に寄りすぎている気がします。

だって山田は賢い

Karte7以降、特にTwitterのおまけにおける山田の機転と察しの良さで気が付かないと断じるのは、ちょっと苦しい。

だから、"市川の好意"まではわからないにしても、今回のコップも山田は気が付いている。
お上品だなあ」というセリフは"わざわざここで飲むために持ってきたの?(そんなわけないよね)"とは聞けない山田のものと推察します(Karte6のとおり、山田のためとは言わないのが市川だから)。

そして、山田がトッピングをくれた、ということが、山田が示した市川の気遣いへの嬉びだと思えるので(あるいは拭き掃除のお礼かも)。

また、まだ山田は市川のこと全然知らないんです。(たぶん!)
お菓子を卒業したちょっと大人な市川のことも、
彼が一体誰が好きなのかも。

(読者は市川のことを知ってるけど、本当に全然しゃべらない市川を山田が知ることは難しいから……。今回も言葉を発したのは雑巾がけの時だけ。)

※このおまけは矩形が無く、山田から見た世界に近いものと思われます。山田の心細さが伝わってくる。

山田はKarte7以降、この謎に満ちた市川というヤツに探りを入れに来たのではないでしょうか。

そう考えると、Karte7以降の山田の行動にちょっとだけ納得がいく気がするのです。

今回の一読者としての考察は、ここまでです。


桜井先生はすごいなあ。本当にすごい。

いいなと思ったら応援しよう!

藤野良人(くらもりさん)
好きなことを好きな時に書く!それがストレスを溜めないライフスタイルなんだよ