リネンのマレーシア1人旅EP2:腕の赤い液を目指して10年前の日本を見た
AM 6:50、起床。
マレーシアで目覚めた最初の朝である。
昨日、昼の3時に寝たから夜中に起きるかと思ったら普通に朝で軽く焦ったが、早く起きてもやることも食べるものもないのでかえって良かったかもしれない。
という訳で、みなさんおはようございます
部屋にあった粉をカフェラテの元かと思ってお湯を入れたら
ただの脱脂粉乳を作った女になってしまったリネンです。
さて。朝はどの店も開いていないという事を昨日学習したのと、昨日の疲れが若干残っていることもありこの日はしばらく部屋でのんびり過ごすことにした。
部屋にwi-fiもあるし、GYAOで映画でも見ようかな〜と思っていたのだが、日本では観れないという事実が発覚し朝から絶望に襲われた。マジか。Netflix入っとけばよかった。
推しが出る番組の予告を見ようとしたらこれも見れなかった。マジ?
仕方がないので動画は諦めて、今日の予定を立てることにした。
まず、これから一ヶ月毎日三食外食はキツいと思ったのでスーパーに買い物に行こうと思い、Googleマップで「スーパーマーケット」を検索にかけてみた。
腕の赤い液。
なんなんだそれ。腕も赤も液もスーパーのイメージからかけ離れすぎているし、情報も何も書いていない。ストリートビューで見たら完全な廃墟が写っていた。本当になんなの?
一番近いスーパーがこの謎のオカルト施設で、二番目に近いスーパーは1キロぐらい先だ。こんな都会でスーパーまで1キロってどうなってんだ?
スーパーについた
暑い中1キロ歩いて念願のスーパーに着いたのだが、入ってみるとお菓子と飲み物とお土産しか置いてない。
小さめのヨーカドーぐらいの敷地面積なのに、食材的なものは隅の方にちょっとだけあるフルーツのみである。
しかもバナナは皮が剥けちゃってる。そんな雑なことある?
後になって知ったのだが、どうやらマレーシアの人にはあまり料理をする習慣がないらしく、なんならキッチンのない家も結構あるそうだ。
特に私のホテルの近くは飲食店が多く立ち並んでおり、スーパーに食材を買い求めに行くということがそもそも無いようだ。
食材は諦めて上の階に上がると、家具や家電、服、日用品などが売られていた。マジでヨーカドーじゃん。
本当に実りが無すぎる日になりそうだったので、この店を隅々まで味わい尽くすことにした。
異文化の魔境、MYDIN
マレーシア版ヨーカドーのこのお店は、どうやらMYDINというらしい。読み方は知りません。
最初に見た家電のコーナーは、テレビで流れていたMVがドン引きするぐらい音割れしていた以外に特に異常はなかったので
「まぁ、言ってもただのスーパーだし別に面白いものもないか。」
と思ったのだが、日用品売り場に入った瞬間、視界の端に明らかな違和感が飛び込んできた。
Beready 準備ができている
あまりにも予想外の角度から日本語が飛んできたので思わずその場で笑ってしまった。
よく知らない国で地元感溢れるスーパーに入ったら、突然自分の国の言葉で「自分、行けるっス」みたいな意思表示がなされた筆箱がギチギチに売られている様を見る…なんて貴重な体験だろう。マレーシア、来てよかったなぁ。あと日本人でよかった。
笑いをこらえながら横を見ると、イのつく家具屋で見たことのあるショッパーが並んでいた。こんなに清々しいパクリ商品があるだろうか?
ちなみに、約50円と格安だったので購入しました。
他にも、選抜基準が謎すぎるジャスティスリーグの筆箱や
業者が買う量のクシ
しいたけとカリフラワーが表紙を飾る世にも珍しい人選の絵本
パッケージに金田一少年が三人もいるのに消しゴムが盗まれてる、矛盾がすごいステーショナリーセット
使うとき良心が痛みそうな鉛筆削り
棚に直接試し書きする客たちの息吹
昔祭りの屋台でよく見たラミネート加工された画質の悪いポスター(この店、法が無いのか?)
マレーシアのゴレンジャー
爆丸バトルブローラーズのリュック(多分海賊版)
など、予想の範囲を超えた商品が紹介しきれないほど売られていた。
いくらなんでも自由すぎる。爆丸やってたの、2007年だぞ。
買い物を済ませ、早めの夕食
店内を探検しているうちに空腹の限界が来てしまったので、気に入った商品と必要な生活雑貨を数点購入し食事に行くことにした。
そういえば、起きてからまだ粉ミルクしか口にしていない。生後1ヶ月?
とにかく急いで何か食べれるところを探そうと思う。
帰り際に先ほどの謎日本語筆箱がワゴンに平積みされているのを見てしまい、なんだか微妙な気分になった。誰だ発注ミスった奴。
ホテルに荷物だけ置いて、適当なレストランっぽい店に入った。
入るといっても、マレーシアの飲食店の多くはドアがなく、洞窟みたいな形になっている。食い逃げし放題な気がするが、マレーシアは治安がいいのでそんな心配はないのだろう。
メニューを見てもちんぷんかんぷんだったので唯一読めた「トムヤムクン」を頼んだら、でっかいボウルになみなみの激アツ激辛スープが運ばれてきた。
スプーンとフォークも日本のものより大きかったせいで分かりにくいが、かなりのボリュームである。シェア前提か?みたいな量に圧倒された。
しかも、口に入れた途端電気が走るくらい辛い。
空っぽの胃にとっては死刑宣告そのものである。この日は寝るまで腹痛に悩まされた。
マレーシアの「ピリ辛」は日本でいう「激辛」のようだ。これから気をつけよう。
食事のついでに見たことがない缶のジュースがあったので買ってみたのだが、飲んでみても何味なのか全くわからないので裏の成分表を翻訳にかけてみた。
最後にその写真を乗せて、今回は終わりにしようと思う。
TENGA行き キロカロリー
以上です。
オラに現金を分けてくれ〜!