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椿の夢に酔う夜 / 私と椿屋四重奏

椿屋四重奏2025 ”椿屋酔夢譚”
2025年2月24日(月祝)
大阪:なんばHatch

Yuji NAKADA OFFICIAL WEBSITE
椿屋四重奏2025 ”椿屋酔夢譚”

椿屋四重奏との出会い

音楽との出会いは、いつも突然で予測できない。だからこそ、知ったときには、好きになったときには、もうすでにいなかった(解散していたり、活動休止していたり、亡くなっていたり)ということはよくある話だ。
私にとって、椿屋四重奏と倉橋ヨエコがそれだった。椿屋四重奏は解散していたし、倉橋ヨエコは廃業していた。

椿屋四重奏を知ったのは大学生のころで、解散からすでに6年ほど経っていた。どこかでたまたま聴いた「手つかずの世界」にはじまり、「恋わずらい」「シンデレラ」「太陽の焼け跡」といった名曲たちは、恋愛に苦しんでいたあのころの私に刺さりまくった。

もっとはやく出会えていれば、という怨念にも近い思いに応えるように、2023年にはデビュー20周年を記念した「椿屋四重奏ライブ」が行われ、そして今年はそのアンコールツアーとなる「椿屋酔夢譚」が開催される。「椿屋四重奏ライブ」には参戦できずに悔しい思いをしたが、その分「椿屋酔夢譚」を楽しもうと意気込んで昨日参戦してきた。ついに、ついに。

椿屋酔夢譚を終えて

昨日の大阪公演を皮切りにツアーは続いていくので、ネタバレになるようなことを書くわけにはいかないのだが、少しだけ感想を。
まず、ライブとはそういうものと言われてしまいそうだが、あのころの私に寄り添ってくれたあの歌が今眼前で歌われているという事実にとてつもない感動を覚えた。恥ずかしながらあまり聞き覚えのない曲もあったが、どれもとても魅力的だった。中田裕二さんのMCも素敵で、奏でる音楽とはいい意味でギャップがある、とてもチャーミングな人だなと感じた。
中田さんは椿屋四重奏を「過小評価されている」とおっしゃっていたが、本当にそのとおりだと思う。
とにもかくにも、あのころの私が成仏してくれそうな、とても満たされたライブだった。本当に、君無しじゃいられない!


次の迎えを待つのは 野暮だと心得ていた
いずれにせよ あなた以外に望みは無いから
(手つかずの世界/椿屋四重奏)

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倉橋クラリス
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