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2020/6/15 電気の検針が再開されたマレーシアで高額請求に驚く人が続出!!

※このnoteはオンライン版Sinar Harianのこちらの記事が情報元で、Kura-kura.netの提供でお届けします。

半島側のマレーシアの電力を供給しているのは、TNB (Tenaga Nasional Berhad) という会社です。Twitter界隈でも、TNBからの高額請求が届いた!!という内容の情報を耳にしますが、全国的に同じような事例があるようです。マレーシアの新聞Sinar Harianのオンライン版にその点についての投稿がありました。

マレーシアでは、新型コロナの拡大を阻止するために、2020年3月18日よりMCO(別名マッチョ)が始まり、あらゆる経済活動がストップすることとなりました。それに伴い電気の検針作業もストップしていました。その後、5月4日からCMCO(別名こまっちょ)に移行し、幾つかの経済活動の制限が解除され、TNBでは5月15日から検針作業が再開されました。現在RMCO(別名リンギッチョ)となった今に至るまで、引き続き検針作業が順次行われているものと思われ、最近高額請求の話がけっこう聞かれるようになりました。

政府からの経済支援で、電気代の割引きがあるはずなのに!!とネット上では激しく炎上しております😅

2020/6/16の政府からの発表

マレーシアの国内取引・消費者大臣が声明を発表し、マッチョ期間中の電気料金が高くて納得がいかない場合、TNBへ直接苦情を寄せるか、TTPM (Tribunal Tuntutan Pengguna Malaysia = マレーシアの消費者センターのようなもの)に立件可能と述べました。TTPMでの立件には手数料RM5が必要です。

TTPMは、消費者が購入した商品やサービスについて損害賠償の請求を立件するために1999年に設立されました。立件可能な期間は商品やサービスの購入日から60日以内となっています。また広告内容と異なる商品やサービスだった場合にも、RM50,000を上限として損害賠償を請求できます。

また、本日TNBから、スマート電気メーターへの更新の促進も発表されました。現在はマラッカ州とプトラジャヤの一部地域でのみ試験的に使用されていますが、このスマート電気メーターを使用することで、検針を手動で行わなくても月々の電気使用量がアプリなどで確認でき、支払いも簡単になるとのことです。スマート電気メーターが設置されていた世帯では、マッチョ期間中も概算請求ではなく、実際の使用量で請求が届いていたようです。

2020/6/15夜時点の追加情報

こちらのニュース記事によると、利用者からの多くの苦情が寄せられているため、マレーシアのエネルギーおよび天然資源省がTNBを呼び出し、説明を求めたとのことです。

請求されているのは3か月分の電気代

というわけで、今回ポストに入っている検針票と請求書は、3月以前の最後の検針日から今回の検針日までの電気代となりますので、下手をすると最大で4か月分の電気代が一気に押し寄せたということもあり、ギョッ😵とする金額になってしまうこともあり得ます。

MCO中の軟禁状態+エアコン全開事情

MCO中は、一部の理由を除き外出が禁止されていたため、ほぼ24時間自宅で過ごしていた方が多いと思います。今までなら家族みんなが、仕事、買い物、趣味、学校など、1日の多くを外で過ごすことも多かったと思います。

ところがどっこいMCO中は、全員が家で過ごすことに…。オンライン会議になれば静かさが確保できる寝室などにこもり、クーラーをピッ!趣味のお菓子作りの回数が増えた(そのせいでマレーシアの小麦粉がスーパーから消えかかる事も!)ので、キッチンやリビングのクーラーもピッ!子どもたちもおとなしくしているわけがなく、いろんな部屋で走り回っては各部屋のクーラーをピッ!ピッ!「クーラーはちゃんと消しなさい!!」との怒号が聞こえてきそうです🤣

今まで日中は1台、多くても2台くらい稼働していたクーラーが、ほぼ24時間複数台稼働するようになると、もちろん電気代は上がってしまいます。以前の調査では、マッチョ期間中に商業・工業地域の電力消費は約20%減少し、住宅地域の電力消費が20%増加したとのニュースも出たくらいです。

そりゃ、電気代もあがるわ…と…😅

でも注意!従量制の計算が間違ってない?

日本の電力会社と同じく、マレーシアでも従量制で電気料金が計算されます。よりたくさん電気を使うほど単価が上がってしまうアレです。

例えば…
最初の200kWhまではRM0.21(1kWhあたりの単価)
その後300kWhまではRM0.33
その後600kWhまではRM0.51
その後900kWhまではRM0.54
それ以上はRM0.57
のように、消費量が多くなると、その分電気代が上がってしまいます。最初の区分と一番高い区分の単価の差は、ナント2倍以上に!!

毎月検針されていると、電気使用量が単価の大きな区分に食い込むこともないですが、もし1枚の請求書に3〜4か月分が一気に請求されたとしたら…😱(きゃ〜〜〜)

それを防ぐためのTNBの方針

TNBもバカではありません。そんな事情は分かっています。いつもなら約30日毎の電気使用量に対して従量制の単価を適用しているけど、今回の検針では約90日間の電気使用量になってフェアじゃないことくらい分かっています。

TMBでは、3月から5月末まで、従量制の料金の各区分を約3倍に拡大(厳密には3.0333倍)するように修正値を掛けて対応することになっています。

3か月間で950kWh使用した場合…
修正値がない場合は合計電気料金が約RM420に😱
修正値で従量制区分が拡大された場合は合計電気料金が約RM250に😚
(細かい点は、元記事のこちらの画像を参照してください)

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まとめ

というわけで、思ったよりも電気を使ってしまっていた…ものの、高すぎるだろ😤と思う方は、前項の従量制区分の拡大が適用漏れになっている可能性もあるかと個人的に思いました。マレー語や英語などで慣れない対応が必要になりますが、疑問が残る場合は、支払う前にTNB(マレー半島以外の地域にお住まいの場合はそれぞれの州の電力会社)にお問い合わせされることをオススメします。

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